「かわいい」人気継続女子メンバーが笑顔を見せた相手とは『今日好き ニュージーランド編』4話

『今日好き』歴代屈指となる残酷なグループ分け ほとんど誰も幸せになれない花くじ

 かの有名な”組み分け帽子”があったとて、これほど残酷なグループ分けをすることはないだろう。旅の2日目、午後からのグループ行動に向けて全員で“花くじ”をした結果があまりに衝撃的すぎた。各グループのメンバー構成は次の通りである。

ニュージーランド最大級の遊園地で遊ぶ

とうい(木村斗一)
せり(松井芹)
りくと(仲陸翔)
もか(代田萌花)
みづき(秋山みづき)

メインストリートで食べ歩き&ペンギンとサメがいる水族館で遊ぶ

ゆうや(大鶴悠也)
おうが(桜我)
さわ(沙和)
はるあ(武田晴安)
ひなた(田中陽菜)

 まずは、りくと&とういの手厚いメンタルケアで、傷心から立ち直り中のひなたが、肝心のふたりともと離れ離れに。みづきともかは同グループ。ゆうやは前者を追いかけ、後者に追いかけられているが、こちらも自身が陸の孤島状態として、別々に時間を過ごすことになっている。なんの意味もない(というのはさすがに言い過ぎだが)。そのほか、おうが×みづき、とうい×さわなど別グループになるペアが続き、一緒になれたのはせり×みづき、おうが×はるあくらい……。

 ほとんど誰も幸せにならないので、花くじやりなおしません?? 思わずそう提案したくなるほど、『今日好き』歴代屈指となる運に見放されたグループ分け。とはいえ、離れたからこそ恋心に気付けるというのは『今日好き』の通例だし、この逆境を乗り越えて結ばれたカップルは、間違いなく強い繋がりを備えるはず。今シーズンに限らず、番組を見守る上でも今後の試金石となりそうな展開なのだと、なんとかポジティブに捉えたい。

みづき、せりの存在は恋人よりも“友だち”感覚 心の距離感に「ごめん。ごめんなさい」

 ここから注目したいのは、せり×みづき。りくとら、ほかメンバー3名とアトラクションを楽しみ、バンパーボートを操縦した際は、せりが1話で羊と戯れた以来となる、番組制作陣からテロップで遊ばれる奇声を再び披露。

 その後、もはや“ふたりの仲を取り持とう”と決めた周囲から「ふたりでいっちゃえ! いっちゃえ!」と、“あの魔法の言葉”で2ショットへと送り出される。2024年秋放送の『ドンタン編』で、このフレーズを発明したまほこ(瀬乃真帆子)。彼女の魂は次の世代へと受け継がれ、いつかエターナルになる。思わずそう感慨深くなると同時に、この場面で恋愛をするより、それをサポートするメンバーの方が多いという事実に、また別の意味で涙させられてしまった。

  冗談はさておき、せりは旅の折り返しを迎えた現時点で、すでに心を決めたという。相手はもちろん、みづきだ。それに対して「びっくり」と驚きながら「なんで私なんだろう?」と、しっかりと核心の部分に触れるのをみづきは忘れない。

 せり曰く、普段は猫を被りがちな自分が、彼女の横では素を出せている。かつて『私たち、シゴデキ目指します!』(通称:シゴデキ)でともに活動し、雪を見てはしゃいでいた当時の彼女の姿がかわいく(わかる)、付き合ったら幸せになれそうだし、もっと笑顔にしたいと思えたとのこと(すごくわかる)。みづきからの質問にしっかりと理由で返しつつ、過去から現在、そして未来へと、説明における時間軸の流れもとても美しく、これからの未来を想像させてくれるものだった。これには彼女も「考え方が優しい」と微笑んでくれる。

 ただ、せり自身も心当たりのある“不安”が。番組の派生企画で出逢えたがゆえ、2泊3日だけでは知り得なかった彼女の一面を見ている一方、それは同時に、“友だち感覚”が先に芽生え、どうしても強く残ってしまっているというもの。自分は好きだけど、相手はまだその気持ちに追いついていない。スタート地点は同じでも、気づけば心の距離が生まれているのだ。これはもう、相手を知り、もしかすると知りすぎているからこその悩み。決して、ネガティブな側面だけではないが、『今日好き』の歴史を振り返ると“友だち感”をぬぐいきり、幸せに結ばれたケースが数少ないのも事実である。

 そんな距離感を自身の不甲斐なさだと思い込み、みづきは「悩んでて、ごめんなさい」「ごめん、ごめんなさい」とうなだれてしまう。せりの想いは決して独りよがりではない。とはいえ、最終日の告白を想像してみると、これと同じような光景の焼き増しになってしまう予感も……。

 スタジオの“恋愛見届け人”を務める井上裕介(NON STYLE)からは、これはせりに与えられた課題であり、この局面を乗り越えればさらに“激モテ男子”になれると導きがあった。ただ勝手ながら、せりの代弁をさせてもらうと、彼自身はそうした存在になりたいわけではない。モテる相手は金輪際、みづきだけでよいのだと、太い信念を持ってくれているはずである……せり、そうだろう?

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