ミスコン王者女子高生が誘った相手とは……?『今日好き ニュージーランド編』2話

ひなた、りくと、さわ……涙に焦りに、空回りに せりを中心に次々と事件が勃発

 前述した流れの最後に登場した、せり。この継続男子、本当に人気だし、彼を中心にここからの事件が連続していく。筆者が冒頭、箇条書きでまとめた方が? と考えたのも、ここからの流れだ。

 まずはランチの際、ひなた(田中陽菜)が前述したせり×みづきの会話を、自身を慕ってくれているりくと(仲陸翔)越しに耳にしてしまう。もちろん、結果は涙。あくまで全員の前ではなくソロインタビューに場を移してのことだが、前回参加の『卒業編2025 in ソウル』を含めれば、せりとともに過ごす旅の4日目。わかったことは、なんだかんだ言いながら、彼に向けた気持ちの収めどころが見つからず、まったく切り替えられていなかったことである。

 そこから『今日好き』恒例の“花くじ”タイムに。今回は男女一斉に花瓶の花を引く形式で、10本のうち2本が当たりの赤い花。当たりを引き当てたメンバーには、気になる相手を誘っての特別な夜のデートに行ける権利が与えられ、指名するメンバーが被っても問題ないというルールである。

 これがまたややこしい。当たりを引き当てたのは、りくと、はるあ(武田晴安)の両名。まずは、はるあがゆうやを誘ったのだが、続くりくとが選んだのは、すでに参加が確定しているはずの、はるあ。あれ、筆者は先ほど、ひなたに言及した部分で「自信を慕ってくれているりくと越しに」と記したはずだが? 彼の行動を批判するつもりも、そもそもこれは批判ですらないのだが、自身と一緒に行動する気になる相手を増やし、恋心が芽生える機会を最大化する方を選ばず、あえて両手に華の中心ではなく、むしろ”華”の方になる修羅の道を選んでしまったわけである。りくと、一体なぜ……?

 ちなみに、特別なデートの内容は、ニュージーランドの絶景を満喫するサンセットクルーズ。船上ではりくとの提案で、ゆうやとの一世一代となる“にらめっこ対決”も開催された。この闘いの勝者が、はるあと2ショットできるという取り決めとなったが、そもそも彼女からしてみれば、ゆうやと話すために彼を誘ったわけである。スタジオの“恋愛見届け人”たちも指摘していた通りで、前提ルールが破綻しているのもまた、新メンバーたちが集まる慣れなさゆえに思える。あと、りくとがあまりにエンターテイナーすぎだ(と思い、彼のMBTIを調べたらENFJ=主人公で、エンターテイナーではなかったところも笑えてしまった)。

 それと同じ頃、残されたメンバーたちは宿泊先でバーベキューを堪能。言わずもがな、ここにも事件が待っている。今回、初日にしてひなたとみづきだけと向き合うことを決意した、せり。そこに、さわ(沙和)がぐいぐいとアタックするも、ここからの心変わりの「可能性はゼロ」だと告げられてしまう。さわ自身も理解していた通り、早いタイミングからそう伝えてくれるのは優しい。それでも、悲しい事実にはどうしても気持ちが落ちてしまう。

 その様子を察したのが、もか。せりから少し離れた距離でメンタルカウンセリングをすると、気になっていたもうひとりの男子=とうい(木村斗一)に気持ちを絞ると、さわが再び奮起。早速、話しかけようと試みるも、ちょうど同じタイミングで彼が自席を立って、みづきと一緒に話しだしてしまうのだった(しかも、とういはみづきをそれほど気になっていないという)。彼曰く気になるのは、さわ。だとしたら、いますぐ彼女のもとに戻れ……!

 といったように、参加メンバーが10代の高校生であること。さらに、恋愛が絡むことによって全体を通して彼らの心理的な不安定さが如実に映し出されていたのが、今回の2話である。冒頭に記した通り、ニュージーランドのゆるやかな雰囲気はどこへやら。先週の1話で、羊と戯れていた時間が恋しくなっただろうか? とはいえ、旅もまだ前半戦。この勢いに付いていけないようでは、こう言わざるを得ない……お前もう船を降りろ、と。

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