マウスコンピューターは2025年1月31日、ゲーミングPCブランド「G TUNE」のリブランドを発表した。同ブランドは誕生以来ゲーマー向けPC市場で革新を続けてきたが、2024年度に20周年を迎えたことで、新たな時代のゲーミング環境に対応するべくブランドコンセプトの見直しを決定したという。その詳細についてお届けしたい。

「G TUNE」ブランドの刷新と新たなコンセプト

　発表会に登壇した代表取締役社長の軣秀樹氏は「リブランディングの一環として、ブランドの象徴であるロゴデザインを刷新。新ロゴは、従来のシャープなデザインを踏襲しつつ、より洗練されたフォルムを採用。右上に向かって斜めにカットされたエレメントが象徴的で、成長と進化を表現している。これに加え、ブランドスローガンも「すべてはゲーマーのために」から「ゲーミングシーンを共に、前に。」へと変更され、単なるゲーミングPCメーカーとしてだけでなく、eスポーツプレイヤー、ストリーマー、ゲーム開発者と共に進化するブランドとしての方向性を明確にした」と語った。

　また、フラッグシップデスクトップPCシリーズのデザインも大幅に変更され、アルミ素材を使用した直線的なスリットデザインと、ブランドカラーのレッドLEDライティングを採用した新型タワーケースが発表された。これにより、外観の美しさだけでなく、冷却性能や耐久性の向上も実現されているという。

　リブランドで製造面でのプロジェクトを牽引した取締役 開発・購買本部　本部長である中嶋寿和氏によるとデザイン部分に目がいくが、「実はフロントや底部などの吸気（エアフロー）を最大限に考えた結果の形状で、（余白）スペースを上手く使ってLEDロゴを配置しました」と語るように機能美としてのマシン形状になっているとのこと。また、CPUは各社展開しているが主にGPUを重視した結果であり、将来的な拡張にも耐えうる構成にしているそうだ。

　LEDライティングは電源を入れると内部を徐々に照らし出す演出が施されており、最大7基の空冷ファンと2基の360mm水冷ラジエーターを搭載可能。専用シュラウド設計による電源ユニットの分離で発熱を抑制するなど、各所に細かい仕掛けが施されているのが特長だ。これにより、ハイエンドパーツの安定動作を実現し、長時間のゲームプレイや負荷の高い作業でも高いパフォーマンスを維持できる設計となっている。

新「G TUNE」の最新ゲーミングPCラインナップと特徴

　今回のリブランディングに合わせて、最新世代の『NVIDIA GeForce RTX 5080』を搭載したハイエンドゲーミングPCが発表された。それぞれのモデルは、用途や予算に応じたスペックが用意されており、ゲーマーやクリエイターに最適な構成となっている。

G TUNE『FZ-I9G80』

ハイエンドゲーマーやプロフェッショナル向けの最上位モデル。『NVIDIA GeForce RTX 5080』とインテルの最新CPUを搭載し、極限のゲーミング体験を提供する。
CPU：インテル『Core Ultra 9 285K』（24コア/24スレッド、最大5.7GHz）
GPU：『NVIDIA GeForce RTX 5080』（16GB GDDR7）
メモリ：32GB（DDR5-5600、最大128GBまで拡張可能）
ストレージ：2TB NVMe Gen4 SSD
冷却システム：360mm水冷ラジエーター搭載
価格：59万9800円（税込）

G TUNE 『FG-A7G80』
AMD搭載のフラッグシップモデル。AMDの3D V-Cache技術を活かし、高速なキャッシュ処理によってFPSやMMORPGにおいて低遅延かつ安定したフレームレートを実現。
CPU：AMD『Ryzen 7 9800X3D』（8コア/16スレッド、最大5.2GHz）
GPU：『NVIDIA GeForce RTX 5080』
メモリ：32GB（DDR5-5600）
ストレージ：2TB NVMe Gen4 SSD
冷却システム：360mm水冷ラジエーター搭載
価格：56万9800円（税込）

　そのほか、G TUNE 『FZ-I7G80』（インテル『Core Ultra 7 265K』×RTX 5080）：56万9800円、G TUNE 『FG-A7A8X』（AMD『Ryzen 7 9800X3D』×Radeon RX 7800 XT）：39万9800円などもラインナップ。「G TUNE」シリーズの新モデルは、『マウスコンピューター』の公式オンラインストア、各ダイレクトショップ、G-Tune:Garage大阪、電話通販窓口、法人営業窓口にて、1月31日より販売中だ。

https://www.mouse-jp.co.jp/store/brand/gtune/statement.aspx