日本一バズった元上智大生は生き残れるか? 過去の脱落者がサプライズ登場『HASHTAG HOUSE』9話

日本一バズった元上智大生=かとゆり、決勝進出なるか? 準決勝の結果が明らかに

 ABEMA「テレビ番組ランキング」にて堂々の1位にランクインするなど、次週に控える最終話を前にして、その人気を確かなものにしている『HASHTAG HOUSE』。今週のオンエアでは、先日までの準決勝の結果発表、ならびに突如として敗者復活戦が開催されるなど、その模様はまさに“ハイスピード・リアリティ”と言わしめんもの。約50分間のうち、全部で4つのバトルが繰り広げられる、情報量の多い時間となった。

 それではまず、準決勝の結果発表から。“YouTube案件PR動画対決”として、URBAN RESEARCHをクライアントに据え、10分尺動画の再生回数、平均視聴時間、さらにクライアントからのボーナスポイントを競ったこのバトル。詳細を割愛し、各部門の1位のみを順に紹介していくと、約33.4万回の圧倒的な再生回数を記録した国民的アイドルことジョージ、とにかくクライアントファーストで動画構成にこだわったゆうぴーまん、今回のPR商材であり、バトルの舞台となったヴィラこと、タイニーガーデン蓼科が大切にする“気配り”の面をしっかりと言葉で説明していたおだけい。各々の強みやキャラクターに直結する部分で、視聴者としても納得のいく評価が下された。

 なかでも、ジョージについて特筆するならば、彼が自身の動画内で歌い上げたレミオロメン「粉雪」は、公開当時はもちろん。現在もTikTok上で切り抜きコラージュされ、バズり続けるなど、圧倒的な影響力を持つものに。自身の本職であるYouTubeを超えて、別SNSのフィードも席巻するという、記録以上に記憶に残る結果となった。とはいえ、与えられるポイントはあくまで天井があるもの。これで決勝に残らねば意味もないが……。

 決勝に勝ち進むのは、上位3位。結果は以下の通りだ。

1位:ジョージ(247万ポイント)
2位:ゆうぴーまん(242万ポイント)
3位:かとゆり(240万ポイント)
4位:ぴょな(214万ポイント)
5位:ロイ(206万ポイント)
6位:おだけい(187万ポイント)

 前述のジョージ、ゆうぴーまんに加えて、日本一バズった元上智大生こと、かとゆりも滑り込みでランクイン。実はこの3人、今回のバトルで再生回数、平均視聴時間とも上位3位を勝ち取った面々である。一方、これまで上位に君臨したロイ、ぴょなは結果が振るわず決勝進出ならず。おだけいも、ボーナスポイントによるブーストでギリギリ3位に入るかと思われたが、結果はウソをつかなかった。

ロイのブリーチ綿毛、杉本凛の豪快パンチーー怒涛の敗者復活戦は“すごろく”形式で開催

 とは言ったものの、最初に予告した通りで、ロイ、ぴょな、おだけいーーさらに、1stミッションで帰宅を余儀なくされた杉本凛をはじめ、過去の脱落者全員がサプライズで登場。久しぶりの全員集合、そして敗者復活戦の開催である。

 今回のバトル内容は、“SNSボードゲーム対決”。タイムリミットは12時間。そのうち、4つのミッションを順にクリアしていき、最初にゴールに辿り着いたメンバー1人にのみ、決勝進出の権利が与えられる、いわばインフルエンサー頂上決戦版のリアルすごろく。あるいは人生ゲームのようなものである。最初に紹介してしまうと、各ミッションは次の通り。

1stミッション:ハウスの中で1万回再生
2ndミッション:フォロワー10人以上と集合写真
3rdミッション:決勝進出者とTikTokライブ
最終ミッション:1時間で総再生数10万回

 ハッシュタグハウス内で缶詰になるものから、街中に飛び出しファンに突撃するものまで。その幅広さは、インフルエンサー十種目と表現すればよいだろうか。早速、敗者復活戦に参加した7人のうち、最初に輝いたのは、ロイ。

 相変わらずの電光石火ぶり。もはやコンサルを目指すべきなゆうぴーまんのディレクションもあり、1stミッションで伝家の宝刀こと“ブリーチ切れ毛の綿毛”を披露すると、早々に1万回再生を突破。ロケットスタートに成功するも、3rdミッションでまさかの4連敗。最終ミッションで唯一、動画5本投稿まで辿り着いたが、1時間うち5万回再生を記録し、2周目挑戦中にあえなく撃沈した。

 なにを隠そう、この最終ミッションが鬼門である。というのも、年始にTikTokを見ていた読者なら知っているかもしれないが、しばらくの間、休眠していたアカウントがいきなり動いたかと思えば、1日のうちに何十本も連続投稿。挙句には長時間のライブ配信まで。インフレ状態な動きに反比例して、ユーザエンゲージメントが下がるのは目に見えていたとしか言えない(ジョージ曰く「オレだったら頑張ればいけるくらいのレベル」だったらしい)。

 そんな難しい状況下で、最も輝いていたのが、杉本だ。以前のオンエアにて、“このビジュアルだからこそ、低い声で喋るギャップを見せればよかった”など、ニューハーフという自身の武器を活かしきれないまま最初の脱退者となり、自分を出しきれなかったことを悔やみ続けてきた杉本。それが、今回はどうだろう。1stミッションでは、件の“低音ボイス”のギャップを駆使してTikTokを笑いの渦に叩き込むと、ロイに続く2位で2ndミッションに。

 その後も、こちらも伝家の宝刀であるパンチングマシーンでの豪拳ぶりの披露や、見知らぬユーザーと繋がれるランダム電話アプリで、セクハラをしてきた男性に“凛”ではなく“杉本”の人格で勢いよくツッコミを繰り出すなど、とにかく頭とギャップを使って名作を生み出していく。伸び伸びと、過去の旅とは見違えるようなクリエイターぶり。これこそ、杉本が持つ本来の力だったのだろう。

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