『今日好き キョンジュ編』最終話ーー告白された人数18名の“沼らせ男”告白 まさかのダメ出しも
だいき、とうき、じゅり、あやなーーメンバー各々が見せた“フラれにいってあげる”姿勢
運命の赤い糸が絡み合い、もはや解き方がわからなくなっている今シーズンの『今日好き』。いよいよ最終話を迎えたわけだが、簡単には終わらせてくれない。なんと、最終日恒例の“最後のアピールタイム”ではなく、新たにふた組でのグループ行動に突入したのだ。これはつまり、気になる相手と離れ離れになった場合、改めて気持ちをたしかめ合うことなく、そのまま告白の時間を迎えなければならないということ。さらに言い換えれば、その場合は昨晩が実質、ふたりで過ごした最後の時間ということになる。
この時点で早くも、とうき(上野道生)×めい(天宮芽唯)と、だいき(阿部大喜)×あやな(大澤綾菜)が、各々の恋にピリオドを打つ/打たれる。こちらの男子陣はどちらも偉いもので、とうきはリタイアこそしなかったものの、この後の告白でめいを指名せず、誰にも想いを伝えない決断をした。めいが残された時間、そうま(阿部創馬)のことだけを考えられるよう配慮したのだろう。告白の時間もその場に座り、ともに過ごした男子メンバーが意中の相手を指名し、告白の場へと向かう背中を見守り続ける。
だいきは告白こそしたものの、自身がフラれることは悟っていたのだろう。想いを伝えながらも、あくまであやなを送り出すような姿勢が感じられた。実は今回の告白、かなり以前の『今日好き』と同様、全員が集まった状態から立候補制で告白したいメンバーが順に挙手をするスタイルが採用されたのだ。
そのなかで、真っ先に手を挙げたのが、だいき。自ら、フラれにいくことーー。最初に記したとうきをはじめ、そうまから「自分があやなちゃんに告白するイメージが思いつかないっていうか……」と、悲しい一言を渡されてしまった、あやな。さらには前述のグループ行動できょうすけ(林京介)と離れ離れになり、その後も彼がれお(生方澪桜)に告白することで、“サイレントお祈り”をされたじゅり(榊原樹里)も含めて、結果的にフラれたメンバーが、相手がそうしやすいよう、フラれる。というより、“フラれにいってあげる”と書いた方が適切か。そのくらい潔く、かつ後悔ない勇姿を見せてくれたのが印象的だった。
このあたり、『キョンジュ編』でなかなかスポットの当たってこなかったメンバーたちが、最後にものすごく大人で、かつ周囲の恋を間接的に応援すべく、その役割を見事に果たしていたように思えてならない。彼らこそ、この旅の功労者だったと言えよう。