かわいくて歯ごたえ満点のデッキ構築ローグライト&QTE体験 『プロジェクトソラリス』試遊レポート&インタビュー【デジゲー博2024】
秋葉原UDXで行われたインディーゲームイベント【デジゲー博2024】で『プロジェクトソラリス』を試遊した。
キュートなドット絵のビジュアルに、スタンダードなデッキ構築の遊びが混ざる素敵な作品だった。ストーリーにも力を入れているとのことで、キャラクター同士の掛け合いも面白かった。
kawaiiだけじゃなく歯応えもあるデッキ構築ローグライト体験
本作は『Slay the Spire』に代表されるようなデッキ構築ローグライトである。デッキから引いたカードを用いて敵を倒し、そしてまたカードを獲得してデッキを強くしていくというゲームループだ。
落ちこぼれの魔女ソラリスは、やっとの思いで錬成したホムンクルスのホムを連れて、魔女として認められるために旅に出る。
彼女は多少魔法が使えるものの、燃費は悪く、基本的にホムが前線で戦うことになる。このホムが用いる技がデッキになっており、毎ターンランダムに選択された3枚のカードから選んで攻撃するのだ。
ソラリスとホムの関係はまだまだ浅く、カードを使ってもQTEを行わないと成功しない。特に強力な技ほどQTEの難易度が高いので、最初のうちはカードを使うだけでも苦労するだろう。
しかし、周回を重ね、ストーリーを読み進めていくことでホムとの絆は強くなり、QTEも徐々に簡単になっていくのだ。
また、道中では、お客さん相手に店を切り盛りする「店番」といったミニゲームを遊べたり、取得したカードに応じてNPCと会話イベントが発生したりする(特に筆者は魔女のNPCの見た目に惹かれた)。
シンプルなローグライトデッキ構築かと思いきや、ゲーム部分はいろいろと盛られており、長く楽しめそうなデザインだった。
また、今回のイベントで開発のTeam Project Solarisにお話を聞くことができたので、その模様もお届けしたい。
ーー制作期間と人数はどのくらいでしょうか?
Team Project Solaris:半年くらいですね。速度重視で作っていまして、3月発売予定です。開発はプログラマーとイラストがひとりずつの計2名で作っています。音楽はすべて外注です。
ーー制作に際してどのような点に気を遣いましたか?
Team Project Solaris:シナリオに力を入れようと考えました。カードの選び方で仲が良くなるNPCが変わるほか、エンディングも変わってきます。
このジャンルでは『Slay the Spire』が有名ですが、キャラクターやシナリオに力を入れているものが少なかったので、自分たちはそこを頑張ろうと思いました。
ーー開発するうえで難しかったのはどこですか?
Team Project Solaris:短時間でプレイしてもらえるゲームにしたかったという思いがあり、その点については悩みました。そこで、プロトタイプを3週間で作り、フィードバックをもらって直すというのを繰り返してきました。
ーー本作が初めて作るゲームですか?
Team Project Solaris:これが3作品目です。ゲームジャムで小さいゲームを2本作って、意気投合したので「もっと長いものを作ろう」という話になりました。
ーー全体でどれくらいのボリュームになりますか?
Team Project Solaris:1プレイが2〜3時間くらいでクリアできるようになっていまして、それを何周かする形です。特殊エンドもあるので、全部観ようとするとなかなかのボリュームになると思います。
ーーどんなゲームに影響を受けましたか?
Team Project Solaris:『Slay the Spire』と「アトリエ」シリーズですね。ビジュアル面は『ダンジョンメーカー』も意識しています。
以上、『Project Solaris』の試遊レポートとインタビューをお届けした。
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