中川翔子、梶裕貴、猫又おかゆ、磯村勇斗らが“推しVR作品”への愛を語る 『渋谷スキランブルフェス』レポート

意外な親和性に驚いた『トライアングルストラテジー』のVR化

 次に紹介されたのは『トライアングルストラテジー』。2022年3月にリリースされたシミュレーションRPGのVR版が、11月1日にリリースされる。今回のトークセッションでは、配信でオリジナル版をプレイした経験のある猫又おかゆ、本作でプロデューサーを務める徳地一平氏が登壇し、その魅力を語った。

 セッションの序盤には猫又おかゆが過去にプレイした際の配信アーカイブが流れ、 第8話中編「テリオール軍 迎撃戦」の模様が画面に映し出された。ちなみに徳地氏いわく、彼女のプレイングは「とても上手」とのことだ。

 また、徳地氏によれば、Meta Questのフルゲームリリースは販売元のスクウェア・エニックスとして初の試みだという。VR化したことによるメリットについて、同氏は「Meta Questを起動するとすぐにゲームに入り込めること」と「コンシューマー版では体験できなかった圧倒的な没入感」を挙げた。

 筆者も実機で試遊したが、本作の魅力はトレーラーを観るだけでは体感できないかもしれない。徳地氏が「VR版ではバトルステージをボードに落とし込むっていうところで表現しています。キャラクターを掴んで動かすというのは、チェスや将棋のコマを操作する感覚に近いものがあると思います」と述べるように、原作になかった圧倒的な臨場感が実現している。

 体験についてはアルコ&ピースの酒井健太が代わりにプレイし、自由度の高い視点移動によってタクティカルなゲーム体験を堪能していた。HD-2DのシミュレーションRPGがVR化すると聞いて、どのような作品に仕上がっているのか具体的に想像することは難しいかもしれないが、個人的には画期的に感じられた。

MetaQuest版トライアングルストラテジー アナウンストレーラー

“汗だく”でバトルを楽しみ、バットマンになりきった磯村勇斗

 最後を飾ったのは、『バットマン:アーカム・シャドウ』。同シリーズのファンである磯村勇斗と、開発を手掛けたカモフラージュ社のマット・ウォーカー氏が登場した。

 セッション開始前、「僕、このゲームやらせてもらったんですけど、すぐスタッフに返しました。これは“買うぞ”という直感があったので」と平子。「やり込むしかない。そう決めるぐらいのインパクトがあった」と、試遊の段階で大いに楽しんだことを熱弁した。

 バットマンを思わせる黒を基調とした衣装を身にまとった磯村が、ゲームを実際にプレイ。ウォーカー氏によれば、「アクションの操作性をいかに気持ちよく体験してもらうかが一番の課題だった」とのこと。その言葉の隠された努力を裏付けるように、爽快な動きが画面上で展開される。

 「俺がバットマンだ!」と叫びながら軽快な動きを見せる磯村に対し、この日一番の拍手が起きた。簡単な操作でも充実感あるアクションとして反映され、夢中になる磯村。2バトルを終えたころには汗だくである。

 「操作も軽く、自分の思った通りに動くからバットマンになりきれる。本当に楽しかったです」と磯村は語る。また、来年4月までに『Meta Quest3/3S』を購入すると、『バットマン:アーカム・シャドウ』が無料で付属するキャンペーンが存在することも明かされた。

Batman: Arkham Shadow | Official Gameplay Trailer

 キャンペーンの詳細については、Meta Questの特設ページを確認してほしい。

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