大容量の写真や動画の保存先に　アイ・オー・データが個人向けNASの新ブランド発表

　アイ・オー・データ機器は2024年10月9日に個人向けの新しいNASブランド「LAN DISK L」を発表した。本商品は2.5GbE対応の高速ネットワークストレージで、1ドライブモデル（HDL1-LEシリーズ）と2ドライブモデル（HDL2-LEシリーズ）をラインナップしている。

　新シリーズの特徴は、従来モデル（HDL-AAXシリーズ）と比較して大幅に向上した転送速度だ。1ベイモデルでは読み込み・書き込みともに約1.4倍、2ベイモデルでは読み込みが約1.3倍、書き込みに至っては約1.9倍の速度向上を実現している。これにより、大容量の写真や動画データを扱うユーザーにとって、より快適な使用環境を提供することが可能となった。

　また、2ベイモデルでは、同社独自の「拡張ボリューム」技術を採用。この技術により、RAID崩壊によるデータ消失を防ぎ、HDDが故障した際の素早い復帰を可能にしている。さらに、使用中でも容量を拡張できるため、増え続けるデータに柔軟に対応できるのがポイントだ。

　セキュリティ面では、法人向けサービスとして提供していた「NarSuS」というクラウド管理サービスを、今回初めてコンシューマーモデルにも搭載。これにより、PCやスマートフォンからNASの状態を簡単にモニタリングでき、機器の異常を早期に検知してデータ消失のリスクを軽減することができる。

　容量は1ドライブモデルが1TB〜8TB、2ドライブモデルが2TB〜16TBまでをラインナップ。価格は1ドライブモデルが税込21,800円〜62,700円、2ドライブモデルが税込35,500円〜117,400円となっている。出荷は2024年10月下旬を予定している。