異例のヒットを記録したコスメブランド『CipiCipi』　仕掛け人＆人気YouTuberが語る“開発の裏側”

“プロデューサーが姿を見せない”という決断

ーーブランド立ち上げから約4年が経ちましたが、改めてプロデュースをする上で大事にしていることはなんですか？

ふくれな：ブランドを立ち上げたら、最初は私のファンの子が買うイメージを持たれるのかなと思ったんです。私を知らない人にも、ブランドの口コミとか、商品のレベルの高さで知ってもらいたい気持ちが強かったんです。

　だから店頭には、私がプロデュースしていることは出さないでほしくて。私が表に立って全面的にこだわりをアピールすることはないようにしています。

内田：ブランドのキービジュアルなどの写真でも、ふくれなさんを出さないことは最初に決めていました。

ーー知名度がありながらもその決断をするのは、なかなか覚悟がいることですね。

ふくれな：TikTokでユーザーさんが投稿してくれた『CipiCipi（シピシピ）』のレビュー動画も見ているんですけど、あとから「これ、ふくれなのプロデュースだったんだ」という声があったりして、それが私はすごく嬉しかったですね。ちゃんと商品力でみんなに知ってもらえているんだということを実感しました。

ーーこれから『CipiCipi（シピシピ）』をどんなブランドにしていきたいですか？

ふくれな：相手から見ても「シピシピでしょ？」ってわかるようなコスメブランドになっていけたらと思います。あとは、最初から軸としてあるメイクによる“変化”は常に追求していきたいですね。「ここ変わったんだ」と気づいてもらえたり、「いつもよりいいじゃん！」って言われるようなコスメを作っていきたいです。

内田：私たちも同じです。多くの人が“シピシピっぽさ”を認知してくれているようなブランドであり続けたいですね。