“恋の結果”はルール次第? 正反対の恋愛番組『シャッフルアイランド』と『バチェロレッテ・ジャパン』から考える

 恋をする環境と言う点で、対照的なのは『シャッフルアイランド Season5』だ。この番組では、出演者同士の接触が多く、ほぼ水着で過ごすという環境設定がなされている。ピンクとブルーの2つの島で毎日メンバーをシャッフルしながら、運命の恋を探す7泊8日のラブバカンス形式を採用している。

 一方で『バチェロレッテ・ジャパン』や『バチェラー・ジャパン』シリーズと比較すると、島への滞在日数、つまり撮影期間は明らかに少ない。しかし出演者の数が限られていることと、一緒に過ごす時間が長いことから、恋が生まれるタイミングも多いという特徴がある。番組の性質が根本的に異なるため一概には言えないものの、「恋の生まれやすさ」への設定について、恋リアファンから今回改めて注目が集まっている作品でもある。

 『シャッフルアイランド』の巧みな点は、会える期間と会えない期間のバランスが絶妙なところにある。意中の相手が違う島にいる場合もあれば、自分が別の島に移動することもある予測不可能な展開が、出演者の心を揺さぶっていく。

 現在、女子メンバーのなかで特に人気を集めているのが「あのん」だ。第1話の初回シャッフルで男子たちの待つ島に移動したメンバーでもあり、男子との距離の縮め方が上手いにもかかわらず、計算されていない自然さがスタジオMCたちからも高く評価されている。

 『シャッフルアイランド』では、短い期間ゆえに、最初の第一印象やプロフィールの内容が重要なフックとなる。番組では、最初に顔の見えないシルエット写真とともに短文のプロフィールが公開されるが、あのんは最初のプロフィール紹介の段階から人気を集めていた。ほかのメンバーも、プロフィールの趣味の内容を後に手紙に盛り込むなど、初期情報を有効活用しているところを見ても、顔合わせの前から勝負は始まっていることがわかる。

 現在、さまざまな恋愛リアリティーショーが流行しているなかで、番組特有のルールがあるからこそ、早い段階での行動開始やなにかしらのインパクトが必要となってくる。時間の制約、環境設定、参加者間の接触頻度など、様々な要素がバランス良く組み合わさることで、初めて「真実の愛」を見つけるという目的に近づくことができるのだ。意中の相手を誰かと取り合うことになる可能性が高いからこそ、初手の動き出しと、いかに「2人きりの時間を多く作るか」は恋の結果を左右する大事なポイントになるだろう。

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