IVE・ウォニョンの姉も出演! 話題の韓国ドラマ『ピラミッドゲーム』の心理戦から目が離せない

 ABEMAにて、日本国内初・独占配信中の韓国ドラマ『ピラミッドゲーム』が話題を呼んでいる。

 本作は、女子高生たちの残酷なスクールカースト戦争を描き、夢中になる視聴者が続出したドラマ。その人気は、韓国国内にとどまることなく、ABEMAでは韓流ドラマランキングで1位を記録するなど好調だ。(2024年7月23日時点)

 今回は、そんな『ピラミッドゲーム』の1〜3話の見どころを紹介しつつ、人気の理由を紐解きたい。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

 物語の舞台は、ペクヨン女子高の2年5組。父親の仕事の都合で、頻繁な転校を繰り返し、空気を読むことが得意であるソン・スジ(キム・ジヨン/K-POPアイドルグループ「宇宙少女」のボナ)が転校してきたところからスタートする。

 転校生・スジの挨拶に誰も笑わない、隣に座るミョン・ジャウン(リュ・ダイン)はどこか孤立しているなど、不穏な空気感が漂う2年5組の教室。スジはコツコツと友達付き合いをしていくが、あるとき2年5組だけの恒例行事である、毎月最終週の木曜日、5時間目のホームルームの時間に行われる『ピラミッドゲーム』の存在を知る。

 『ピラミッドゲーム』とは、1ヶ月に1度クラス内で投票を行い、生徒をAからFまでのランクに分ける。最上位のAランクには独裁に匹敵する特権が与えられ、票が入らなかったFランクは、1ヶ月間いじめを受けるというもの。

 そして、投票の結果、スジは誰からの票も入らずFクラスへと転落してしまったのだ。

 たびたび校内暴力が問題視されている韓国で、パク・ソヨン監督が学校暴力の深刻性を伝えるメッセージが込められた本作。スジはあるときには虫を食べさせられ、またあるときにはほかの生徒からセクハラじみたことをされたり……。本作の描写は目も当てられないほど過激だ。

 しかし、スジは挫けない。自分がFクラスになったことで、序列(ピラミッド)を壊そうと覚醒。ほかの生徒たちを味方につけようと、ときには優しく、ときには声を荒げながら心理戦を持ちかけるのだった。これがピラミッドゲームの真骨頂。スジのクレバーな立ち回りによって、揺さぶりを受けたクラスメートが誰に投票するかという結果には見応えがある。

 さらに、登場人物のほとんどが訳ありなのも興味をそそるポイント。たとえば、この教室で最も権力を持つAクラスのペク・ハリン(チャン・ダア/IVE・ウォニョンの実姉)が、ほかの生徒たちを一蹴するしたたかさは見ていて清々しい一方、なにか裏があることを感じさせる。

 また、物語序盤に、味方であるはずの担任の教師のクズっぷりが露呈。実はいじめを黙認しており、生徒から相談が来た場合には、その様子を動画で撮影。その動画を元に、主犯格であるハリンの実家をお金でゆすろうとしている意地汚さも判明した。もはや、誰を信じていいのか、誰が裏切り者なのかは予想がつかない。この一人ひとりの登場人物のバッググラウンドも人気の秘訣といえよう。

 3話以降の見どころは、スジがこの序列を崩すためにどんな戦いに出るのかということ。また、ほかの上位階級の生徒が抱える闇の部分、家族同士の関係性などもぜひとも注目してほしい。さらに8月5日から8月18日まで、第1話から最終話までABEMAで全話無料配信も決定。この機会にチェックしてみよう。

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