『Weekly Virtual News』(2024年6月24日号)
花譜Ch登録者100万人到達、しぐれうい「ロリ神」1億回再生 大台を記録したVTuber業界の動き
『KAMITSUBAKI STUDIO』所属のバーチャルシンガー・花譜が、6月21日にYouTubeのチャンネル登録者数100万人を達成した。2018年10月にデビューし、圧巻ともいえる歌唱力・表現力・世界観をもって、バーチャルアーティストの第一線で活躍し続けてきた一人が、大台に乗った形だ。『KAMITSUBAKI STUDIO』からも初の100万登録達成となる。
直近ではシンガーソングライター・廻花としても活動を始め、いまなおその歩みは止まる気配はない。彼女にとっては、この大台もひとつの通過点となるだろうか。
なお、この記録達成の裏で『KAMITSUBAKI STUDIO』の母体であるTHINKRが第三者割当増資と自己株式取得、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ保有の全株式取得により、エイベックスの連結範囲から離れ、事実上の独立となった。8月に向けて新スタジオ体制も移行中の同社は、今後どのように展開していくのだろうか。
今週はもうひとつ、VTuber業界に大きな記録が生まれた。イラストレーター 兼 VTuber・しぐれういのオリジナル楽曲『粛聖!! ロリ神レクイエム☆』のMVが、1億回再生を突破したのだ。VTuber楽曲としては、おそらく初の境地と推測される。
もはや楽曲にとどまらず、ミームとして世界中に拡散し、本人すら“制御し得なくなった結果”と思えば、この数値も妥当だろうか。これを越えてくる一曲が出る日は……現状ではさすがに予想がつかない。
グループ総出の『グランド・セフト・オート5』企画が流行中のにじさんじからは、「司賀りこ(しが りこ)」「珠乃井ナナ(たまのい なな)」「綺沙良(きさら)」「梢桃音(こずえ もね)」「ルンルン」の4人と1匹からなる新人ユニット「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」がデビューした。
大きな特徴は「4人と1匹」というデビュー者の内訳。同グループにとって久方ぶりとなる「マスコット枠」の登場だ。コンセプトやビジュアルは、どことなく『原神』などを思い起こさせるアジアンな色が漂う「いずれ菖蒲か杜若」。女性4人とマスコット、架空の街を世界観に持つスタイルは、それ単体でIP展開ができそうな気配もある。ユニットそのものの雰囲気を統一し、一種のハコかつIPとするスタイルは、直近のにじさんじの新人に多く見られる傾向だ。
HIKAKINも手に取る『Apple Vision Pro』 『PS VR2』の今後の可能性やいかに
XR方面もにわかに活気づいてきた。特に大きな話題といえば、6月28日より『Apple Vision Pro』の国内販売が始まることだろう。599,800円(税込)という価格はやはりハードルが高いが、空間コンピュータという概念がいよいよ本格的に上陸することになる。
これにともなって、国内企業でも導入計画や、コンテンツ開発に乗り出す動きがにわかに見え始めている。そして、著名人も少なからず接触するだろう。実際、HIKAKINは予約をしたようだ。こうした著名人の接触・発信により、「これが何であるか」という認識がより多くの人へ広がっていくことに期待したい。
空間コンピューティングは“自然である”ことと見たり――VR愛好家による『Apple Vision Pro』評
筆者は2018年よりVRデバイスを愛好している。これまで買ったVRヘッドセットは10台以上。先日は『Bigscreen Beyo…
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが販売する『PlayStation VR2』(PS VR2)も、8月7日発売の『PlayStation VR2 PCアダプター』によって、PC接続解禁という大きな節目を迎えつつある。これまで『PlayStation 5』でのみ使えた『PS VR2』を、豊富なPCVRコンテンツでも活用できるようになることで、エントリーモデルとしてオススメできるように見える。
とはいえ、PC接続時にはオミットされる機能も多く、デバイスとしてのチャームポイントが十分に活きない可能性がある。そのあたりの事情も含めた『PS VR2』の可能性については、別記事で詳しく検討しているので、そちらを参照してほしい。
PC接続解禁で、『PS VR2』は“息を吹き返す”のか? 既存デバイスとの比較や可能性を考える
6月3日、『PlayStation VR2』(PS VR2)がPCでも使用可能となることが、突如アナウンスされた。8月7日に発売…