Z世代女子がAnker製品を本音レビュー「オープンイヤー型イヤホンって実際どうなの?」

オープンイヤー型イヤホンって実際どうなの?

 先日、筆者は現役大学生ライターによる連載「Z世代のリアルレビュー」にて、オーディオテクニカ『ATH-TWX7』という製品をレビューしました。

現役大学生がオーディオテクニカの新作イヤホンを使ってみたら、QOLが爆上がりした話

日々エンタメ×テクノロジーについて発信するリアルサウンドテック編集部。腕利きの執筆陣による読み物も好評ですが、一方で若年層の読者…

 オーディオ機器にはあまりこだわりがなく、長らくiPhone付属の有線イヤホンを愛用していた筆者でしたが、『ATH-TWX7』の使用を機に、一気にTWS(完全ワイヤレスイヤホン)の沼にハマっていったのです。

 そんななか、次は何を試そうかと調べていると…… どうやらイヤホン選びの観点の一つとして、「耳を塞ぐか、塞がないか」という違いがあるとのこと。オーディオ機器のトレンドに疎い筆者は、「耳を塞がないってどういうこと?」と思わずポカンとしてしまったのですが、製品画像を調べて納得しました。たしかに最近、よく街中でも着用している人を見かけます。

 耳を塞がないデザインのイヤホンは主に、「オープンイヤー型」と「骨伝導型」の2種類があるとのこと。この二つは音の伝え方と装着位置に違いがあるようですが、今回は気になっていたオープンイヤー型を試すことに。

 ということで、今回レビューするのが、Ankerの『Soundcore AeroFit』という製品です。レビューにあたって、Ankerさんに相談したところ、快く製品を提供していただきました。

 Ankerといえば「充電に強い」というイメージでしたが、オーディオ機器はどうなのでしょうか。事前知識なし、忖度なし、Z世代女子の筆者が本音レビューをしていきます!

軽量かつ薄型デザインに初手の1ポイント

 まずパッケージから取り出すと、驚くほど薄くて軽量のケースが登場。

 見た目も余計なものがない、シンプルでスタイリッシュなデザイン。今回はホワイトのカラーを選びましたが、モノトーンカラーはやはり飽きのこないデザインですよね。

 また2024年からは新色として、グレイッシュブルーとピンクの2色が登場しています。こちらも春らしいカラーでかなり惹かれますね。イヤホンは顔に最も近いアクセサリーの一つでもあるので、着用するイヤホンの色でその人の印象が変わったりもします。

 そして実際にケースを開いてみると…… これまたコンパクトに収納されたイヤホンが! ホワイトを基調としたベースに、ポイントでシルバーのデザインが施されていて、かなり洗練された印象を受けます。

 これは慣れてしまえば特に問題なさそうですが、ケースからイヤホンを取り出す際、最初は少し取り出しにくさを感じました。というのもこのイヤホン、TPU素材という柔らかさや弾力性が特徴の素材を使用していて、指につまんで少し力を入れるだけで、こんな感じに曲がるんです。

 これは耳にも優しそうですよね。ただ、ケースから取り出す際は不安定になることもあるので、落とさないように少しだけ注意が必要です。

オープンイヤー型ならではのメリット

 実際にイヤホンを装着してみると、なるほど。イヤホンで耳を塞ぐのではなく、イヤホンを“耳にかける”というのがなんとも新感覚でした。

 良かったなと思ったポイントは、着用時の違和感をほとんど感じなかった点。筆者の場合、以前使っていたカナル型のイヤホンだと、イヤーピースのサイズをどれだけ小さくしても、どうしても圧迫感のような心地悪さを感じてしまっていたんですよね……。

 ちなみにカナル型イヤホンは耳栓のように、耳穴の奥までしっかりと装着するタイプのもので、フィット感や遮音性には比較的優れています。

 ただ、たとえばZoom会議などのときに装着すると、自分の発する声がいつもの5倍くらい大きく感じられて、自分の声のボリュームが分からなくなったりするんです。筆者の中では「あるある」なのですが、みなさんも同じような経験がありませんか?

 そのため、集中して音楽を楽しみたいときにカナル型イヤホンは合っていると思いますが、日常使いとしてはあまり適さないな……というのが個人的な印象でした。

 それに対して、オープンイヤー型イヤホンはそもそも耳の中に入れる必要がないので、これまで感じてきた違和感がゼロでした。日常のどんなシーンにも、ぴったりなんです。

 余談ですが、ロングヘアの筆者は毎日のドライヤー中、いつもイヤホンを装着して動画視聴をするのですが…… オープンイヤー型イヤホンだと、お風呂上がりの耳の蒸れなども気にせず、耳に引っ掛けるのみ! これは快適でした。

音漏れのない安心感

 オープンイヤー型イヤホンを使ってみて1番気になっていたのが、「これ音漏れしないのかな?」ということ。使い始めはとくに不安だったので、電車内など周囲に人のいる環境では「どの音量が限界値だ……?」などと、音量調整画面とにらめっこすることもしばしば。

 ただ、結論としては全然音漏れしていなかったんです。これは期待以上でした。

 Ankerの公式WEBサイトによると、サウンドに指向性を持たせる技術によって、音漏れ防止も実現しているとのこと。おかげでオフィスや大学の図書館など、静かな空間でも周囲を気にせず使えました。

 こうして、筆者の懸念は一瞬で解消されていったのでした。

日常使いには、オープンイヤー型イヤホン一択かもしれない

 今回のレビューを通しての気付きは、イヤホンを用途によって選ぶことの大切さです。特に筆者のように、日常のあらゆるシーンでイヤホンを使いたいという方は、より自分の生活スタイルとマッチしたイヤホンを選ぶべきでしょう。

 筆者の場合は、Zoomなどでのオンライン会議や通話、家事や作業をしながらの“ながら聴き”など、日々のなかでイヤホンを活用する場面がかなり多くあります。

 なので、音質の良さなどで選ぶというよりも、長時間装着して違和感がないか、などの観点が重要だと感じました。

 そして今回使用した『Soundcore AeroFit』は、とにかくストレスフリーに長時間使用できるという、まさに日常使いに持ってこいの製品だと言えます。

 お値段についても、16,990円(税込)とこのクオリティのワイヤレスイヤホンとしてはかなり手に取りやすい価格となっています。オープンイヤー型イヤホンをまだ試したことがないという方は、ぜひこの機会にトライしてみてはいかがでしょうか?

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる