VTuberを“学問”へーー13名の識者による総合学術書『VTuber学』刊行決定 3/10には企画発表会も

13名の識者による学術書『VTuber学』刊行へ

第1部「VTuberことはじめ」:著者紹介

〈1章:広田 稔〉
 パノラプロ代表取締役。アスキー、アスキー・メディアワークス(現KADOKAWA)にて雑誌の編集者、ウェブ媒体の編集記者を経験後、独立。アップルやニコニコ動画、初音ミクなどを専門に取材する中、昨今のVRムーブメントに出会い、2013年より取材を始める。その後、専門媒体の必要性を感じて2014年11月に「PANORA」を立ち上げ、VRエバンジェリストとして活躍。VTuberムーブメントも初期から注目し、キズナアイらトップランナーにインタビューして業界を伝えてきた。
X:https://twitter.com/kawauso3

〈2章:吉川 慧〉
(同上)

〈3章:草野 虹(くさのこう)〉
 福島県いわき市出身。音楽・アニメ・VTuberを中心に、『Real Sound』『SPICE』『KAI-YOU』『Rolling Stone Japan』など様々なメディアで活躍するライター/インタビュアー/コラムニスト。音楽プレイリストメディア・Plutoではプレイリストセレクターとしても活動している。
X:https://twitter.com/kkkkssssnnnn

〈4章:バーチャル美少女ねむ〉
 メタバース原住民にしてメタバース文化エバンジェリスト。「バーチャルでなりたい自分になる」をテーマに2017年から美少女アイドルとして活動している自称・世界最古の個人系VTuber。著書『メタバース進化論』(2022年、技術評論社)で「ITエンジニア本大賞2023」ビジネス書部門”大賞”を受賞。国連の国際会議「IGF京都2023」に登壇。MoguLive VTuber Award 2023では「今年最も輝いたVTuber」に選出された。
X:https://twitter.com/nemchan_nel
researchmap:https://researchmap.jp/nemchan_nel

第2部「VTuber学①(調査・研究編)」著者紹介

〈5章:岡本 健〉
(同上)

〈6章:池山 草馬〉
 1994年生まれ、和歌山県那智勝浦町在住。2022年に大阪大学人間科学研究科博士前期課程を修了(人間科学修士/人類学)。会社員として勤めながら、大阪大学大学院工学研究科に招へい研究員として在籍。主にVRChatを対象として、デジタルな人工物と人間との関係性に着目した人類学的研究を行っている。アバターは、主に二足歩行リアル猫を用いている。
researchmap:https://researchmap.jp/sativus_sataivus
※アバター:©suzuki2n

〈7章:リュドミラ・ブレディキナ〉
 マルタ大学の博士課程在籍。エスノグラフィーの手法を通じて、男性の”kawaii”とバーチャルなジェンダー表現について研究している。2021年、バ美肉と伝統的な日本の演劇に関する修士論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」を受賞。翻訳された「要約「バ美肉――バーチャル・パフォーマンスの背後にあるもの。技術と日本演劇を通じたジェンダー規範への異議申し立て」」は『現代思想』に掲載された。
X:https://twitter.com/BredikhinaL

〈8章:関根 麻里恵〉
 早稲田大学、十文字学園女子大学、文化服装学院などで非常勤講師を務める。2020年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(表象文化学)。専門は表象文化学。著書に『ポスト情報メディア論』(共著、ナカニシヤ出版、2018年)、『ポストヒューマン・スタディーズへの招待――身体とフェミニズムをめぐる11の視点』(共著、堀之内出版、2022年)、『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』(共著、2023年、北樹出版)などがある。
X:https://twitter.com/mariekr430
researchmap:https://researchmap.jp/marie_sekine

第3部「VTuber学②(理論編)」:著者紹介

〈9章:山野 弘樹〉
(同上)

〈10章:富山 豊〉
 千葉工業大学情報科学部教育センター准教授。2016年、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻哲学専門分野博士課程修了。博士(文学)。専門はフッサール現象学。著書に『フッサール 志向性の哲学』(2023年、青土社)、『ワードマップ現代現象学 経験から始める哲学入門』(共著、2017年、新曜社)がある。
researchmap:https://researchmap.jp/YutakaTomiyama

〈11章:篠崎 大河〉
 慶應義塾大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻後期博士課程在籍。2023年、慶應義塾大学院文学研究科哲学・倫理学専攻修士課程修了。修士(哲学)。分析哲学の手法を用いて、意識の形而上学および価値論に取り組むかたわら、現代形而上学を応用したポップカルチャー研究も試みている。
X:https://twitter.com/taiga_shinozaki
researchmap:https://researchmap.jp/shinozakitaiga

〈12章:松本 大輝〉
 東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程満期退学。東京女子大学、千葉大学で非常勤講師を務める。哲学・美学に依拠しつつ、視覚的フィクションのあり方や芸術作品の存在論を研究。美学理論をスポーツや現代のポップカルチャーなどの様々な領域へと拡張する可能性も追究している。
researchmap:https://researchmap.jp/hirokimatsumoto

〈13章:本間 裕之〉
 東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程在籍。桜美林大学で非常勤講師を務める。2015年、東京大学文学部卒業。修士(文学)。13世紀末の後期スコラ哲学におけるヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの思想を中心に研究に取り組んでいる。著書に『世界哲学史 4 中世II 個人の覚醒』(共著、2020年、筑摩書房)がある。
X:https://twitter.com/spt__dormi
researchmap:https://researchmap.jp/h-homma

刊行決定記念 企画発表会 3/10ライブ配信

 本書の刊行決定を記念して、3月10日21:00より「企画発表会」のライブ配信がおこなわれる。発起人・編者である岡本 健・山野 弘樹と、著者の一人でありVTuberのバーチャル美少女ねむの3名により、刊行の意図や執筆陣の紹介、制作の進捗状況などを元にトークをおこなう。本ライブはYouTubeで無料で視聴可能だ。

【LIVE】総合学術書『VTuber学』刊行決定記念 企画発表会【VTuberを”学問”へ】

■概要
・書名:『VTuber学』(仮)
・刊行時期:2024年7月初旬予定
・判型・頁数:A5判・350頁程度予定
・価格:未定
・版元:岩波書店
※書名・構成・内容は制作中のもの。最終的な刊行物では変更になる可能性があります。

〈サムネイル著者画像並び順〉
上段:(左から)岡本 健、山野 弘樹、吉川 慧、広田 稔、草野 虹(くさのこう)、バーチャル美少女ねむ、池山 草馬
下段:(左から)リュドミラ・ブレディキナ、関根 麻里恵、富山 豊、篠崎 大河、松本 大輝、本間 裕之

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