ハブの煮付けにカミツキガメのパイ……YouTubeで珍しい生物を使った料理動画が話題に

 釣り系YouTuberグループ・ハイサイ探偵団が、捕獲した毒ハブを使った料理動画を公開し、視聴者から反響を得ている。今回はハイサイ探偵団の動画を中心に、YouTuberたちの珍しい生き物を使った料理動画を紹介したい。

 ハイサイ探偵団は沖縄を拠点に、釣りをはじめとしたアウトドア系コンテンツを制作するYouTuberグループだ。検証や調査などさまざ企画を行う彼らは、巨大生物を捕まえる動画やサバイバル企画がたびたび話題になっており、チャンネル登録者数は123万人を突破(2024年2月8日時点)。現在は沖縄で遊漁船を手がけるなど、幅広く活躍するクリエイターだ。

 2024年1月23日に投稿した動画では、ハブの沖漬けをつくる様子を公開。イカの沖漬けをつくるべく、イカ釣りをしていた3人のメンバーだったが、なかなかイカが釣れず、ポイントを移る際に猛毒を持つハブと遭遇した。メンバーの336の「沖漬けにする?」と半ば冗談にもとれる発言から、事態は急変。ハブの沖漬けをつくるプランに変更し、いつも自動車に乗せているというハブを捕獲するための棒を使って、すぐさまハブを捕獲することに成功している。

生きた毒ハブを沖漬けして食べてみた

 336は獲ったハブをサキシマハブと推測。サキシマハブの場合、ホンハブに比べ毒性は弱いものの、噛まれる可能性は5倍だという。336は噛まれる可能性が高いハブをそのままめんつゆと氷水を入れた水槽につけ、仮死状態にしていくのだが、ハブは途中で水槽から抜け出し顔を出すなど、余裕そうにも見える。ハブがまもなく昏睡状態になると、336が手慣れた手つきでハブを捌き、塩で滑りをとり、水とめんつゆで煮付けを完成させたのだった。

 336いわく味はチキンに近く、メンバーのパンチはその味を「ホタテの貝ひも」と表現した。同じくメンバーのよったけは「すんごい弾力!」「臭みがない」と感想を述べており、どうやらおつまみになりそうな1品だったことが読み取れる。

 今回のハブを使った料理は、沖縄を拠点とするハイサイ探偵団ならではのアイディア。視聴者からも「ハブの沖漬けっていう発想になる336ヤバい」と、その発想に驚く声があがるとともに、「ハブってハブ酒だけかと思ってました。食べたりもするんですね」と、ハブを食べることに興味を抱く視聴者もいたよう。アイディアと知識をしっかりと活かした本動画は、視聴者から好評だったようだ。

 今回のハブ料理をはじめ、たびたび視聴者を驚かせる企画を届けるハイサイ探偵団だが、YouTubeでは珍しい生き物を調理し、食す動画がたびたび話題になっている。

 登録者数31.5万人の「野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)ch」(2024年2月9日時点)では、特定外来生物に指定されているカミツキガメを捕獲し、ミートパイをつくった動画を投稿。茸本が捌いたカミツキガメを、野食材料理研究家のゆーきうさぎがミンチにしてミートソースをつくると、カメ型のパイが完成した。茸本によると獣の香りはまったくなく、後味は「淡水の生物感がわずかにある」ものの、弾力があり、旨味は強いとのこと。調理を担当したゆーきうさぎは、「旨味爆弾」と表現しており、プロからしても美味しい食材だったことがわかる。

最強の特定外来生物カミツキガメは味も最強!

 登録者数46.4万人の「さばいどるチャンネル」(2024年2月9日時点)では、運営者・かほなんが自身で解体したアナグマのもも肉を使ったすき焼きを披露。視聴者にそのままの味を伝えるため、まずはカットして焼いたシンプルなものを食すと、2秒ほどで口のなかで溶けていくと述べている。赤みの部分は食べ応えがあり、ほのかにジビエ特有の香りがするとのこと。すき焼きはというと、ジビエ特有の香りが抑えられ、食べやすくなったとのことだが、それ以上に肉の脂身をまとった野菜が美味しいそうだ。

【雷鳥飯盒】幻の肉と言われるアナグマの肉を食べるぞ…

 ハイサイ探偵団をはじめ、YouTuberたちがつくる珍しい生き物を使った料理動画は、生き物の特徴を楽しみながら学べる有意義なコンテンツだ。とくに今回取り上げた3本の動画は、YouTuberたちの知識とスキルが存分に活かされており、視聴者に新しい発見をもたらしてくれる、学びのある動画といえるだろう。

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