『今日好き 卒業編&新年特別編』5話ーー1か月後の告白を「待ちたくない」 正直な気持ちは実る?

『今日好き 卒業編&新年特別編』5話

思い出のアルバム作りはまるで、結婚式の準備のよう?

 まだ終わらないぜ。きっと、今回の旅にはまだ続きがある。前回の4話終盤に予告された「1か月後に……」の言葉の続きに期待感を抱き、待ちに待った月曜日が訪れた。はたして、今回の旅で設けられた特別ルールとは。とその前に、メンバー全員でこの旅の思い出をまとめたアルバム作りに。

 アレックス(ケイトアレックス)×ゆのん(中島結音)や、みさき(北島岬)×みく(田中碧空)など、一部ペアはカップル成立がほぼ間違いないと思われるだけに(というか、カップル成立しないと全視聴者が悲しむレベルだと勝手に想像している)、このアルバム作りももはや、結婚式のウェルカムボードを制作しているかのように見えてきてしまう。ゆのん、みくとも、想いを寄せる男子との2ショットを多めに選んでいるが、純粋に仕方ないのだ。なぜなら、ほかメンバーと過ごしたシーンが数えるくらいしかないくらい、本当にずっと、ふたりで一緒にいたから。

 同時に、このシーンで思い出されたのが、2日目朝に旅を終えた、るい(村澤瑠依)の存在。メンバー全員で、アルバムの中央に集合写真を貼り、そのまわりに寄せ書きをしたためていったのだが、『今日好き』の旅に参加する意義は、運命の相手を見つけることだけでは決してない。全員の胸にるいの想いだけが残りながら、がんな青春を煮詰めたジャムのような空間に彼がいられないこと。そうた(米山颯太)やえいじ(吉田叡史)の横に座っていたら、絶対に楽しかっただろうにと思ってしまい、色々な名残惜しさが浮かんでくる。

 それにしても、本当に一瞬に感じられる2泊3日なのに、これほど思い出が詰まった写真ばかりが撮れるものなのか。ただ適当にシャッターを切ったわけではなく、1枚ごとにエピソードが詰まっている。たった数ページながら、その重さは何十年分なんだろう。思い出で床が抜けるほどのアルバムとは、このことなのかもしれない。

“1か月後”になにが起こる? 『今日好き』初の特別ルールが導入

 と、ここでようやく「1か月後に……」の続きが明かされる。第一に、今回の旅において、最終日の予定は“アピールタイム”のみ。つまり、最終告白の時間がはじめから用意されていない。

 さらに告げられた「1か月後に、待ち合わせ場所に集合してください。そこから、今年度最後の旅が始まります」という核心的なルール。なるほど、例年の『卒業編』ではなく、『卒業編&新年特別編』とタイトル付けがされていたのはこのためか。この旅は、まだ終わらない。スタジオの“恋愛見届け人”たちがコメントしていた通り、“卒業編1”と“卒業編2”といった2部構成なのである。もちろん『今日好き』初の試みだ。

 さらに、旅を続けるかどうかは、メンバー個人で選べるとのこと。奇しくも、4話を振り返った際、筆者が想像していた内容が見事に当たってしまったわけだが、とはいえ筆者もメンバー自身もまだ、旅の全貌を把握しきれておらず、動揺を隠せない。明確なのは、カップル成立の確度が高いペアは、今日のうちに告白をすればよいこと。ゆのんがこの後に語ってくれる内容のほか、追加の旅が何泊なのか。そうした条件の転がり方次第では、旅を続けることが得策ではない可能性も十分に考えられる。

 また、告白がないのではなく、正確には“自分が告白したいか”という当事者意識が、普段以上に強く求められるということ。最終日に、そのための時間が設けられているから。そんな設定など関係なく、自分がいま、この瞬間、告白をしたいから、する。自分が自分の未来を選ぶこと。『卒業編&新年特別編』は、その大切さを教えてくれる。“男子は旅の間、いつでも告白してよい”とは、文字通りではなく、この先の旅を見据えてという意味も含んでいたわけだ。

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