『BADHOP 1000万1週間生活』#2ーー港区女子のハニトラに遭い、空を飛び、高級寿司を食う

Yellow Pato、上空3000mからスカイダイブ「レベル違う。別次元だぞ」

 いざ、上空3000mの旅が待ち受ける会場に。一番手は、Yellow Pato。現場中継役として、Vingoもヘリに同乗したのだが、地上にいるBarkから「跳ばないくせにイキがるな」と遠隔で野次を飛ばされるなど、謎のマウントの取り合いが発生。ここまでの登場人物3名とも、恐怖で微妙に声が震えているあたり、彼らの隠したつもりの本音が伝わってくる。

 あっという間に、ヘリがダイブスポットに。Yellow Patoは、上空900mほどで一度、ネガティブに陥り掛けるも、自らを奮い立たせて慄きながら大空にダイブ。途中には、まるで鳥のような姿で「気持ちいい〜!」と叫ぶシーンも見られたが、地上に降り立つやいなや「とにかくずっと怖い」「レベル違う。別次元だぞ」と、想像以上の怖さを言葉にした。

 次はようやく、Barkの出番。重い足取りでヘリの方に進んでいったが……間もなく、引き返してきてしまった。怖気付いたのかと思われたが、どうやら日没が近く、これ以上はヘリの上昇が難しいらしい。インストラクターからもNGを受けて、「喜んではない」とBarkも強調していたが、どうしても声の端々に安堵が滲み出ている。さすがは辛い境遇を生き抜いてきたBAD HOPのメンバー。悪運の強さは、さすがの一言に尽きる。

 実は、この日は強風で、スカイダイブにはコンディションも悪く、ヘリの到着が当初想定よりも2時間遅れとなっていたのは、事前に予告されていた通り。その間、岩瀬兄弟が土を丸めて、ガムテープで固めたボールでキャッチボールをしたり、「足おせえなお前!」とツッコミを入れたり。あるいはカエルを捕まえたりと、昔と変わらない、幼馴染同士の微笑ましいシーンを数多く見せてくれた。

 また、Barkはゴーカート対決前からすでに、スカイダイビングに関するブログを読み漁っていたとのこと。「飛ぶだろうなって」と、早々に覚悟を決めていたのだという。それに対して、YZERRから「なんでわかったの?」と素直に尋ねられると、「(付き合い)長いじゃん」と、簡潔に一言。こちらもまた、メンバー間の仲のよさを示していたように思う。現に、YZERRはゴーカート対決時に「どちらにしろスカイダイビングするからいいか。1位になった奴、絶対指名しろよ、アイツ」と、ほかメンバーに指示を出していた。Bark、見事に正解。

 ひとつ付け加えるならば、Yellow Patoがダイブ真っ最中なところ、彼の勇姿をそっちのけに、まゆこ(何度も言うが中身はYZERRである)とのLINEに夢中で、スマホを眺めていた男も。本当に、仲がよいのか淡白なのかわからないクルーである。Benjazzyよ、そこに愛はあるのか? ……と書いたところだが、この後の夕食の様子を観て気が変わった。この日は、メンバー行きつけの「鮨 なんば」にて、大将へのリスペクトと緊張感ある食事を堪能。Benjazzyはこの日のお品書きを見ながら「オレの人生、ここまでいっちゃってる。前借りしすぎて、トロまで行っちゃってる」と、相変わらず静かなギャグ線の高さを発揮していた(これがなぜ、合コンで発揮されなかったのかが謎である)。石川幸和、やはり憎めない。

岩瀬兄弟が考える1000万円の正しい使い方「雰囲気だけ確かめるから」

 シェアハウスに戻ると、残金の使い道についてリビングで作戦会議が始まる。BAD HOPの計画では、最終日に地元である川崎・ちどり公園にてフリーライブを開催し、そのためには1000万円をさらに膨らませる必要があるとのこと。この場面で、強気な姿勢を見せたのは、やはり彼らの心臓であるT-Pablow。「言い方アレだけど、1000万円を1000万円で終わらせるような奴らではないでしょ。1000万円がさ、3000万円になったら? なんならもっと……」と、大きな未来予想図を大胆に広げてくれる。

 ということで3日目、T-PablowとTiji Jojoが韓国に発ち、カジノに挑戦。だが、いまいち自信なさげなTiji Jojoに対して、YZERRが「賭ける気もないやつがさ、行くなよ。お前みたいなさ、ビジネスクラスで韓国まで行ってさ、側からパブロ(T-Pablow)のことを見てさ。パブロがやっちゃった。オレには関係ねえって」と、その気弱さにハッパを掛けまくる。というかほとんど攻め立てていた。これがおそらく、彼らのいつもながらの会話なのだろう。その関係性を知らなければ軽く引いてしまうほど、仲間だからこそ遠慮のない言葉がぶつけられる(し、実際にクルーで唯一、東京出身のVingoは当初、その光景を見てリアルに驚いていたらしい)。

 作戦会議の結果、T-Pablowに200万円、Tiji Jojoに100万円と、合計300万円のカジノ資本金が手渡される。与えられた条件は、ともに手渡された倍額を持ち帰り、最終日に控えるフリーライブの資金に充てること。「選択肢を広げて、有意義な一週間を過ごそう」と、まるでライブのMCかのように高らかな宣言をするT-Pablowだったが、それ以上に最高だったのがこの後のYZERR。「いくらあんだ? 一回、雰囲気だけ確かめるから」と言い出して間もなく、リビングに万券をばら撒き散らす。

 あまりの光景に、全員が笑い転げ、なかには“ケツ”を振り出すメンバーも。本当に、修学旅行の男子部屋がそのまま大人バージョンで繰り広げられているようだし、なにより彼らが見せる最高の1000万円の使い方が、そこにはあった(このタイミングで、解散ライブの告知テロップを入れるのも面白すぎてズルい)。

 ここまでの総括を。2日目は、ゴーカートで32万8830円、スカイダイビングで78万円、鮨 なんばで154万9000円と、この日だけで約265万円を使用。前述の作戦会議通り、T-PablowとTiji Jojoがカジノで大金を稼がねば、1000万円が一瞬にして溶け切り、最終日のフリーライブ開催も危うくなること間違いなし。微妙な暗雲が立ち込めてきたが、T-Pablowならば、絶対にカジノで大勝ちしてくれるという安心感があるのも事実。次回、BAD HOPの命運はいかに。

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