『今日好き 卒業編&新年特別編』2話ーー片思いの終幕、“好きな人”は“好きだった人”に

『今日好き 卒業編&新年特別編』2話

きさき、思い出の地で見つけた運命の出会い「プーケットで、いまがいちばん幸せです」

 プールでのフリータイムを終えると、今度は男子メンバーによるビーチフラッグ対決に。見事に優勝した1名には、気になる相手と特別なナイトデートに繰り出せるという。男子陣6名のうち、みさき(北島岬)とそうたは陸上部、えいじ(吉田叡史)が野球部と、かなりの平場に強そうなメンバーが集まった今回。余裕な様子で決勝戦まで勝ち切ったのは、今回の旅の主人公=えいじだった。

 デートの相手に指名したのは、きさき。理由は、この直前にプールでした2ショットで、きさきの好きなことや、彼女自身のことを質問しきれなかったから。きさきもまた「えいじくんと話しているとき、楽しいなって思ったの」と、いつも以上にピュアな声で答えてくれる。素直にかわいい。

 デートのシチュエーションは、乗馬体験。それも、きさきが初めて『今日好き』の旅をした思い出の地=プーケットのビーチ。寄せては引いていく波が煌めくビーチで、おまけにサンセットが彩るマジックアワーつきだ。えいじにとって、幸せだったのはこれだけではない。きさきはとりわけ、このナイトデートに強い想いを抱いていたのである。これまでの旅では、相手に指名されなかった“特別なデート”。行きたくとも、行けなかった。だからこそ「誘ってくれてありがとう」の言葉にも、普段の『今日好き』以上に重みが増す。

 これまでのダイジェスト記事で何度も強調してきたかもしれないが、たとえ参加シーズンやそこでの出会いは同じでないにせよ、過去に同じ経験をし、そこでの想いに共感しあえるからこそ、惹かれ合う恋があるというもの。苦い水を飲んできた時間は、決して無駄にはならない。「プーケットで、いまがいちばん幸せです」というきさきの一言には、前回のプーケットでの旅も含めてという“含み”があったことは、誰もが感じ取れたはず。この場所で過去の未練を清算できた。そんなメッセージを受け取ったら、えいじでなくとも舞い上がってしまう。少なくとも、筆者はそうである。

 まだ2話目。まだ初日の夜に突入すらしていないのが不思議で仕方ないほど、あまりにも見どころばかりな『卒業編&新年特別編』。激動の展開は、このままさらに加速するようだが……。

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