『TikTokトレンド大賞2023』を解説 「なぁぜなぁぜ」「アイドル」以外の気になるワードは?
グルメ&ヒットアイテム部門
1.炊飯器レシピ
忙しい毎日でも手軽に自炊ができる、炊飯器を使ったレシピを紹介する動画がノミネート。コロナ禍の影響で在宅勤務が増えたことで、自宅で調理する需要が高まったといえる。ギャルによる豪快な料理動画や、犬用のレシピ動画など個性豊かな炊飯器レシピが知れるのが魅力。
2.ハンバーグオムライス
TikTokでトレンドになった「#JapaneseFood」のひとつに挙げられるのが、ハンバーグオムライスである。福岡県にあるレストラン「はんばーぐとおむらいすのお店 いくら」の投稿に、世界中から多くの関心が寄せられた。鉄板に広げられた卵がオムレツの形になって、ご飯にのせられたハンバーグの上にトロッと広がるさまが、なんとも食欲をそそる動画となっている。
3.ビオレUV
花王株式会社が発売した、新感覚の日焼け止め・ビオレUVがTikTokでも話題を集めた。透明の液体をシュッと吹きかけるミストタイプで“塗り直しが簡単”、“手が汚れない”と大ヒット。TikTokで多数紹介されたことで売り切れが続出し『TikTok売れ』現象が起こった。
4.ユニクロバッグ
2023年、大きな注目を集めたのがユニクロの『ラウンドミニショルダーバッグ』。英国のクリエイター(@caitlinphilimore)が、自身のTikTokアカウントで紹介したことをきっかけに大ヒットした。「軽いのに大容量」「月っぽい形がかわいい」と、女性を中心に人気に。
5.りんご飴
タピオカやバナナジュースなど、トレンドが移り変わる飲食業界で、2023年に注目されたのがりんご飴である。りんご飴はお祭りの屋台で食べる印象だが、最近では専門店が全国に広がりをみせている。TikTokでも、りんご飴専門店が投稿する動画や、自宅でつくるりんご飴の動画が人気に。
スポーツ&エンタメ部門
1.アヒルエフェクト
@kutikuti77 Song is Radetzky March by Johann Strauss I
フィンランドのエフェクトクリエイター(@kutikuti77)が作成した、ゲームエフェクトの名称である。顔を上下しながらアヒルを操作し、卵をゲットしていくというもの。コムドットや平成フラミングなど、大物YouTuberが投稿したことで大きな話題となった。
2.最高の教師
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」が、2023年のトレンドドラマとしてランクイン。一度生徒によって死を迎えた教師が、人生2周目には本気で生徒と向き合う学園ドラマである。学生だけでなく社会人にも刺さるメッセージ性の強い話に、共感・感動する人が続出した。
3.呪術廻戦
令和の大ヒット漫画「呪術廻戦」のアニメ第2期・渋谷事変が2023年7月から放送を開始。それにともなって、TikTokでもアニメや漫画の好きなシーンを切り取った動画や、展開を考察する投稿などが増えた。クリエイターが主要キャラクターのコスプレをした投稿も、人気を集めている。
4.ゼルダの伝説
全世界で大ヒットしたゲーム・ゼルダの伝説から新シリーズ「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が2023年5月に発売され、TikTokでも話題となった。発売から3日間で1000万本以上販売と、脅威の売り上げスピードを叩き出しギネスにも認定。ヒカキンをはじめとした、大物クリエイターのプレイ動画も人気を集めた。
5.バスケ日本代表
近年、日本代表の活躍によりサッカーや野球、バレーなどスポーツが盛り上がりを見せている。なかでも、2023年8月から沖縄で開催された『FIBAバスケットボールW杯2023』でアジア勢1位となったバスケが、TikTokでトレンドに。「12チームしか出られないパリ五輪の出場を決めた」と、日本中が熱狂と感動の渦に包まれた。
流行語大賞は年末恒例行事となっているが、『TikTokトレンド大賞』は、より瞬間的なトレンドにフォーカスしたラインナップとなっている。Z世代がどんなことに興味を持った1年だったのか。気になる人はぜひチェックしていただきたい。
『TikTok上半期トレンド大賞2023』発表 「暗殺者のパスタ」「赤字ビストロ」「ライスペーパー」などグルメ部門が席巻
6月29日、TikTokの2023年上半期に流行したトレンドを決定する『TikTok上半期トレンド大賞2023』の授賞式が行われ…