アドビ、『Adobe Firefly』の一般提供を開始 商用利用も可能だがプランごとに月間の生成上限あり
本日、アドビは『Adobe Firefly』の一般提供開始と、『Adobe Firefly Web版』を発表した。約6ヶ月間のベータ版提供を経て、正式にリリースされた形だ。
『Adobe Firefly』は「画像生成」「テキスト効果」「ベクター」用の生成AIモデルを基盤としたジェネレーティブAI(生成AI)で、日本語を含む100以上の言語によるテキストプロンプト入力に対応したツールだ。商用利用における安全性を考慮したコンテンツを生成できるように設計されているのが大きな特徴となっている。
また、『Adobe Photoshop』の「生成塗りつぶし」と「生成拡張」、『Adobe Illustrator』の「生成再配色」、Adobe Express の「テキストから画像生成」や「テキスト効果」などの『Adobe Firefly』搭載機能もベータ版を終了し、『Adobe Creative Cloud』にネイティブ統合される。『Adobe Creative Cloud』の「コンプリートプラン」および一部の単体プランには、『Adobe Firefly Web版』と『Adobe Express』のプレミアムプラン(有料)が含まれる。
アドビは今後も写真、デザイン、ビデオ、3Dなど、より多くの『Adobe Creative Cloud』製品やワークフローに『Adobe Firefly』機能を搭載していくとしており、さらなるアップデートにも期待が持たれる。
『Adobe Firefly』による新しい画像生成ワークフローを採用した全ての製品に生成AIの新しいクレジットベースモデルを導入される。『Adobe Firefly』、『Adobe Express』のプレミアムプラン、『Adobe Creative Cloud』の有料プランが対象に含まれる。
生成クレジットとは、テキストベースのプロンプト入力により、『Adobe Photoshop』、『Adobe Illustrator』、『Adobe Express』、『Adobe Firefly』上で画像やベクター作品を生成するためのクレジットだ。プランごとに定められた生成クレジットの利用上限に達した場合でも、処理速度が低下した状態で画像やテキスト効果の生成をし続けるか、あるいは「生成クレジット サブスクリプションパック」を追加することで、継続して『Adobe Firefly』の機能を快適に使用することができるとしている。追加の生成クレジットを購入は2023年11月以降可能となるようだ。
また、『Adobe Creative Cloud』、『Adobe Express』、『Adobe Firefly』の無料版ユーザーにも、毎月生成クレジットが付与される。各プランの月ごとの上限に達した場合、ユーザーは有料プラン(月額680円)にアップグレードし『Adobe Firefly』機能を使ったアセット作成を継続するか、あるいは翌月にクレジットがリセットされるまで待つか選択することができる。
生成クレジットの上限については、無料プランで25クレジット/月、『Adobe Creative Cloud』コンプリートプランで1,000クレジット/月となる模様。「フォトプラン(20GB)」に11月1日以前から加入している場合は250クレジット/月、11月1日以降に加入する場合は100クレジット/月だ。それ以外の単一プランは25〜500とバラツキがあるので、Adobe公式WEBサイトか下記ギャラリーを確認してほしい。
https://realsound.jp/tech/2023/09/post-1432675.html/20230914-firefly01
また、今回『Adobe Express エンタープライズ版』を含む『Adobe Firefly エンタープライズ版』も一般提供開始となった。これにより、『Adobe Firefly』を利用する企業は独自のアセットを使用して生成AIモデルをカスタマイズ、コンテンツの生成が可能となる。『Adobe Firefly API』にもアクセスできるようになり、これらを用いたサービス提供・ワークフローへの導入も実現可能だ。『Adobe Firefly エンタープライズ版』では、『Adobe Firefly』の生成AI機能に対する補償もおこなうとしている。
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