多様性について知見を深めたい人必聴 おすすめのSpotifyポッドキャスト番組5選
Spotifyには、多様なライフスタイルやバックグラウンドを持つパーソナリティが日々の生活におけるエピソードや自身の考えを発信しているさまざまなポッドキャストがあり、新たな気づきを得たり、共感したり、考えるきっかけを得ることができる。
本記事ではおすすめのポッドキャスト番組を5つ紹介していく。
①Not Straight!〜クィアな2人の井戸端会議〜
『Not Straight!〜クィアな2人の井戸端会議〜』は、レズビアンのMariとバイセクシャルのYuriがクィアが、性的マイノリティに関連するトークテーマを設定し、自分らしく生きるために自由に語り合う番組だ。同番組のパーソナティであるMariとYuriは、Spotifyが次世代を担うクリエイターたちが音声で自身の考えを世の中に届けることができるよう、ポッドキャスト番組の企画制作について学ぶことができるポッドキャストクリエイター育成プログラム「Sound Up」第一期の修了生であり、ここから生まれたのが本番組だ。
「自分がレズビアンやバイセクシャルだと気づいた瞬間とは」というトークテーマでは、「最初に好きになった人がたまたま同性で気づくのが王道のパターンだけど、私は違う」という言葉からスタート。「昔、『セーラームーン』に同性のカップルがいたんだけど、そのふたりを演じる声優さんのインタビュー記事で、指を絡ませ合う名シーンを再現していたんだ。その写真を見たときに“これだ!”って感じたの」という話を展開している。当事者だからこそできる解像度の高い話は、LGBTQ+のことを知るうえでかなり重要な材料になるかもしれない。
②なんかIWAKAN!
『なんか IWAKAN!』は国内外のジェンダー問題に関する様々なトピックを取り上げる番組である。
IWAKAN編集部のメンバーは「全ての人に結婚の自由が認められない状態では、まだ結婚というシステムは選べない。世の中にはそういう人がいることを知ってほしい」と語るが、「ただ、結婚を控えている人に話すと、否定しているように聞こえてしまう」というジレンマを抱えているそうだ。「こんな話をしなくてもいいようにはやく同性婚を認めてほしい」という当事者ならではの心の叫びは知っておくべき意見だろう。同様の悩みを抱えている方なら、彼らが代わりに鬱憤を晴らしてくれる痛快さもあるので、必聴だ。
③ウチらの虹色推進委員会〜クィアギャルズを添えて〜
高校生トラックメイカー・SSWの足浮梨ナコ(あしうりなこ)と遊楽木節子(ゆらぎせつこ)のクィアギャルズ2人組が、気になるニュースやLGBTQ +エンタメについて語り合う番組です。
#1では、岸田文雄内閣総理大臣が「社会が変わってしまう」と同性婚に否定的な考えを示したニュースについて言及。最近は東京地裁の判決で違憲状態だということが浸透してきたから、一歩前進だねと話していた。なのに、国のトップの発言によって振り出しに戻ってしまった感はあるよね……」と本音を吐露。当事者として苦しんでいるからこそ出る発言は胸にくるものがあります。加えて、「LGBTQ +と左利きの割合は同じくらいだし、意外と多い」といった分かりやすい例を用いて訴えかける工夫により、リスナーが当事者意識を持って聴きやすい内容となっている。同番組はエンタメ要素が強く、隙間時間にも聴きやすいテイストだ。LGBTQ +に関して、まずは話題のトピックから徐々に学んでいきたい人におすすめしたい。
④そうだ! ゲイにカミングアウト
ゲイである太田とみしぇうが、皆さんの身近な人には言えないお悩みに答えていく番組だ。
No.1では、リスナーから「自分はアセクシュアルに近くなっており、ゲイの友人と話が合わなくなってきた。経験上、ゲイの方は下ネタや恋愛ネタが会話のメインテーマになりやすく、経験が疎い自分は提供できるネタが少ないことが要因かもしれない」という当事者らしいリアルな悩みが届いた。それに対し、「浅い自分たちに答えられるの?」と冗談を挟みつつ、ふたりは「歌舞伎町2丁目カルチャーとして、イケメンやユーモアがある人、お酒をたくさん飲める人が偉いなどがあるよね。僕はそういうカルチャーも好き。ただ、真面目な話ができるコミュニティがあるから、2丁目カルチャーを愛せているのかもしれない。そういうホームのような場所があるといいよね」と返答。自身の経験をもとに、親身になってくれる存在は貴重だ。当事者の方はもちろん、当事者間のやり取りを知りたい方にもおすすめのコンテンツだろう。
※アセクシュアルとは、他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないセクシュアリティのこと。
⑤140字以上のゲイ
自身を陰気と称するゲイの27歳男性・nakamuraがパーソナリティを務める番組である。個性豊かなゲストの方々を呼び、気になる男や性のこと、フェチなどを発信している。
#58では、「ゲイとして住みやすいのは都会か地方か?」というテーマで話を展開。パーソナリティのnakamuraは岩手県出身、上京して1年。昔は「東京に行った方が出会いがあるのではないか?」という要素もあり、東京への憧れがあったそうです。ただ、就活では紆余曲折あり、全国転勤の会社に入社。地方の少人数の支社に配属されたことで「田舎ならではの結婚し、その土地に家族と腰を据える”テンプレートな型にはめられる状況に、息苦しさを感じた」とのこと。ただ、地方の方が特定のパートナーと穏やかな時間を過ごせるメリットがあったり「東京は浮気相手の誘惑も多かったりすることから一長一短ある」と語るシーンもあった。
日々の生活の中で様々な悩みに直面しても、周囲に相談できず悶々としてしまう人もいるかもしれない。これらのポッドキャストでは多様なパーソナリティたちの体験談や考えに耳を傾けることができるので、自分の悩みを解決するヒントにも出会えるかもしれない。
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