『バチェラー・ジャパン』S5・1~3話ーー“令和のバチェラー”では女性同士が争わない? 子育ての話もシビアに判断する前代未聞の展開

 『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2で、惜しくもバチェロレッテの相手に選ばれなかった長谷川。しかし、恋愛に奥手ながらも、誠実で優しい人柄で多くの視聴者から支持された。今回、集まった16名の女性たちは、長谷川がバチェラーであることを知った上で番組に参加している。中には長谷川のファンを公言する女性もいて、最初の自己紹介はこれまで以上に情熱的なものとなった。

 大分県出身ということで巨大鶏めしおにぎりを作ってきた元建設会社広報の西山真央(にしやままお)や、自身のマル秘情報を仕込んだフォーチュンクッキーを渡すフードアドバイザーの周典(しゅうてん)など、それぞれが様々な形で自分の想いを伝える中、長谷川を前にして泣き出す女性も多数。特に飲食店経営者の大内悠里(おおうちゆうり)と現代美術家の齋藤由依(さいとうゆい)は、長谷川に会えた喜びと緊張から涙の対面に。長谷川自身も初めての体験に驚きつつも、「気持ちに応えなきゃな」と改めてバチェラーとしての気持ちを新たにする。

 それだけ長谷川に対する一人ひとりの思いが強ければ、しょっぱなからローズの奪い合いになりそうだが、そうならないのがシーズン5。これまでのシーズンでは、カクテルパーティーになるとバチェラーをめぐる女性同士のバトルが勃発していたが、今回は争うことなく1人ずつ順番に長谷川のもとへ向かう。長谷川自身、争いごとを好む性格ではないのをみんな知っているのだろう。一方で、元外資系企業勤務の月田侑里(つきたゆうり)が別の女性に会話の時間を譲り、長谷川を混乱させた。

 そんな中、長谷川の心を最初に射止めたのは、カフェ店員の鈴木光(すずきひかり)。常に笑顔でハッピーオーラをまとっている彼女は、早くもタメ口で長谷川との距離を縮めていく。幼い頃から甘えるのが苦手という自分の内面も明かし、見事ファーストローズを勝ち取った。

 印象的だったのは、長谷川が全員に告げた「私もみなさんから結婚を前提にお付き合いできるなと思ってもらえるように、真摯に向き合って精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」という言葉。一方的に自分が女性を選ぶのではなく、選ばれる立場でもあることを理解しているのだろう。そのため、お互いの価値観を擦り合わせようと、長谷川は5名の女性とのグループランチデートで子育てについての話題を振る。

 しかし、子供を産む、あるいは産まれることを前提とした長谷川の発言が女性たちの不信感を買ってしまうことに。特にメイク講師の竹下理恵(たけしたりえ)は子供が欲しくても授かれない友人たちも知っている分、長谷川が一対一ではなく、みんなの前でその話題を振ったことに不満を隠せなかった。

 かたや、長谷川は最初のカクテルパーティーから考え方が似ている竹下に好印象を持っているようで、二人きりの時間をもうける。一緒にマッドバス(泥風呂)に浸かりながら、竹下が長谷川に打ち明けたのは難病に指定されている筋肉の病気を抱えていること。そのため仕事を辞めざるを得なかったが、フリーランスになったおかげでこの旅に参加できたという彼女の前向きな考え方に感銘を受ける長谷川。「もっと一緒にいたいし、知りたい」とサプライズローズを渡し、竹下も長谷川の頬にキスをするなど、二人はロマンチックな時間を過ごした。

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