連載「十束おとはの『テック・ファウンダー』」第11回:『チームラボプラネッツ TOKYO DMM』

十束おとはの『チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com』体験レポート 涼みながら楽しく映える、夏のイチオシお出かけスポット

 みなさんこんにちは、十束おとはです。

 ついに夏休みシーズンが開幕しましたね! ここ数年はおうち時間を過ごす方がほとんどだったかと思いますが、今年はお出かけしようと意気込んでいる方も多いのではないでしょうか?

 そこで今回は夏休みにぴったり! 楽しく映えて、ひんやりもできるおすすめスポットを紹介したいと思います。

 紹介するのはこちら! 『チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com』です。チームラボによる4つの巨大な作品空間と、2つの庭園からなる「水に入るミュージアムと、花と一体化する庭園」が特徴なようです!

 入り口でスタッフさんと待ち合わせたのですが、個性的かつ存在感のあるモニュメントに早くも心奪われる私とマネージャーさん。ここで鳴っている音楽が、上手く言い表せられないのですが「チームラボに来たぞ……!」と感じられるもので、はやくもわくわくが止まりませんでした。ちなみに、この日は平日にお邪魔したのですが、たくさんの方が来場されていてあらためて人気スポットであることを感じました。

 それでは早速、施設の中に入ってみましょう!

 まず、履いている靴を脱いで裸足になった状態でスタートします。「水に入るミュージアム」ということで、お水を使った作品があり膝下まで水が浸かるので、膝が見えるくらいの丈のお洋服がおすすめ……なのですが、なんとお着替えを貸してくれるサービスがあるのでいつ遊びに行っても安心です! ありがたい……。

 今回は特に印象的だった作品をいくつか紹介いたします! 全貌が気になる方は、ぜひぜひ現地に遊びに行ってみてくださいね。

『The Infinite Crystal Universe』

 私は自作PCやガジェットなどをとにかく光らせてしまう“光らせ屋”なのですが、そんな私のパトスが刺激されて止まなかったのがこちらの作品。点である光が集合して立体物を作っている、とのことなのですが、SFのような世界観で、綺麗を通り越して神々しいなという印象でした。

 「宇宙」をテーマにしているそうなのですが、なんと空間に広がる匂いも「宇宙」をイメージして作られたそうで、私はこの日初めて“宇宙の匂い”を感じたのでした。宇宙ってこんな匂いなんだな……! クンカクンカ。

 専用アプリを使って自ら星を投げ込むことも可能で、スタッフさんがその様子を見せてくださったのですが、これまた圧巻です。「自分も作品に参加できているんだな」と嬉しくなれること間違いナシなので、ぜひアプリをダウンロードして参加してみてください!

 それから、もちろん“映えスポット”でもあるのでカメラのご準備もお忘れなく。

『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング』

 こちらでは、膝丈ほどの無限に広がる水面の上に鯉が泳いでいて、その鯉にぶつかると鯉たちは花となって散っていきます。花は季節ごとに種類が違うようで、私が遊びに行った日はヒマワリでした。淡い黄色に包まれる幻想的な空間で心躍ったのですが、同時に「なんでこんなにたくさんの人がいるのに鯉は器用に動いているんだろう……?」という疑問が。

 なんと、この作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けているのだそうです。びっくり! そのため、鯉は同じ動きをしているわけではなく、いまその時にしかできない作品を描いているそう。最早この鯉達たちは“生きている”といっても過言ではないですね……!

 ふんわりとした色合いと気持ち良いお水に包まれている空間がとても幸せで、ずっと居たいなぁと思ったのですが、まだまだ体験していないエリアがあるので次へと移動します!

『Floating in the Falling Universe of Flowers』

 こちらの作品では、ドーム型の空間に1年間の間に咲き誇る季節の花々が映し出されていました。花たちは生まれ、成長し、咲いては枯れる……その中で四季も移り変わっていき、私たちはその様子を座ったり寝っ転がったりと好きな体勢で楽しむことができます。写真からも伝わるように、とにかく美しい……!

 そして、360度包み込まれているような感覚と時が止まったような没入感。どうしてなのかは分からないのですが、途中から“自分の身体が浮いて回っている”ような感覚に陥り、マネージャーさんと「いま私たち、回転してます!?」と大盛り上がりしました。ぜひこの不思議な感覚をみなさんにも味わっていただきたいです。

『Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体』

 ここは大量のラン科の花々で埋め尽くされた庭園です。SNSなどでよく見ていた作品なのですが、存在は知っていたものの直接見るとやはりスケールの大きさや美しさに圧倒されました。そして、あたりにはランの香りがふわっと漂っていてうっとり。見たことのない種類のランもあったので、近くに行ってみようと近づくとなんとお花たちが上がったり下がったり、まるで意思を持っているかのように動いてびっくり。人の動きに影響を受けて上がったり下がったりするそうで、そんな素敵な“お花のカーテン”をくぐって作品を感じていると、なんだか気持ちが穏やかになっていくことを感じました。

 以上、ここまで『チームラボプラネッツ TOKYO DMM』のいくつかの作品を紹介してきました。いろんな作品をめぐり、すべてにおいて感じたことは“百聞は一見に如かず”だということです。チームラボといえば話題のスポットなので、写真などではよく見ていていわゆる“映える場所”という認識だったのですが、実際に訪れてみると、もちろん綺麗で美しいけれど、それだけではない「没入型の体験施設」なんだな、と感じました。

 しっかりと五感を使ってーーいわば感じて楽しむことができて、なんだか時間を忘れてしまう……そんな経験は日常生活ではあまりありません。言い方が正しいのかは分からないのですが、私の場合はとにかく脳みそが喜んでいました(笑)。季節や時間によって作品が変わるものもあるそうで、綺麗なものも、テックなものも大好きな私にとって、まるで天国のような場所でした!

 そしてさらに素敵だな、と思ったことが、人がたくさん居ても全く気にならないことです。美術館や博物館など、展示されているものを見に行ったときに、そこが混雑してしまっていると大抵は「人が多すぎて純粋に楽しめなかった」と感じてしまいがち。

 でもチームラボの作品たちは、「そこにいるみんなで創りあげていく」という感覚のものが多く、まったく混雑が気にならず、最後まで楽しむことができました。これから夏休みを迎えて盛り上がること間違いなしですが、ぜひ不安に思わず遊びに行っていただきたいなと思いました!

■『チームラボプラネッツ TOKYO DMM』概要
『チームラボプラネッツ TOKYO DMM』公式WEBサイト
会期:2018年7月7日〜2023年末まで
営業時間:全日9:00〜22:00(8月〜10月末、最終入館は閉館の1時間前)
休館日:9月6日、10月4日

 

■画像クレジット
チームラボ《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》©チームラボ
チームラボ《The Infinite Crystal Universe》©チームラボ
チームラボ《Floating in the Falling Universe of Flowers》©チームラボ
チームラボ《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》©チームラボ

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