アプリ版ChatGPTを使うメリットとは? Web版にはない使い勝手と注意点を紹介
5月から利用可能になったOpenAI社の「ChatGPT」iOSアプリ版。スマホからより手軽にChatGPTが利用できるようになったわけだが、本記事ではそんなアプリ版「ChatGPT」について、特徴や、できること・できないこと、利用時の注意点などを紹介する。
現状はiOSのみ。類似アプリに注意
ChatGPTアプリが提供されているのは、現状ではiOSのみとなり、Android版はまだリリースされていない。注意したいのが、公式のChatGPTと紛らわしい類似アプリが多数存在する点だ。たとえば、App Storeで「ChatGPT」と検索すると、公式のものではない有料アプリが広告として最上位に表示され、それ以外にも似たような名称のアプリが多数ヒットする。
ChatGPTの開発元であるOpenAI社から提供されている公式アプリは、アプリ名が「ChatGPT」、アプリ名の下に表示される提供元が「Open AI」となっているものだけなので、しっかり確認したうえでダウンロードする必要がある。
なお、Google Playストアでも、「ChatGPT」を検索するとたくさんのアプリが見つかる。しかし先述のとおり、Android向けの公式アプリはまだリリースされていない。現時点でストアに並んでいるものはOpenAI社が公式に出しているアプリではないことを理解しておこう。
有料プランならGPT-4の利用も可能
すでにChatGPTを利用しているユーザーなら、アプリのインストール後に普段WebからChatGPTを使っているときに利用しているものと同じアカウントでログインすれば、アプリを利用できるようになる。
基本的な使い方はWeb版と同様で、画面下部の入力ボックスに質問を入力して送信すれば回答が生成される。また、有料プラン「ChatGPT Plus」を利用している場合、Web版と同様に「GPT-3.5」と「GPT-4」のモデルの選択も行える。なお、6月27日より、検索結果を回答に反映できる「Browse with Bing」もアプリから選択可能になっている。
高精度な音声入力を利用可能
スマホアプリならではの機能として、OpneAI社の音声認識技術「Whisper」を使った高精度な音声入力が利用できる点は特徴のひとつといえるだろう。入力ボックス右端の縦線が並ぶアイコンをタップすると音声認識が開始される。入力したい内容を話した後、画面をタップすれば録音が終了し、話した内容がテキストで表示されるので、それを送信すればよい。
音声入力自体はスマホのキーボードのマイクボタンからも利用でき、さほど珍しいものではないが、Whisperはその認識精度の高さに定評がある。「えーと」などの意味をもたない言葉や、言い間違えて言い直した箇所などをきれいに整えた状態でテキスト化されるので、誤認識された箇所を手動で直すといった手間なく利用できる。