3時のヒロイン・ゆめっち復帰に寄せてーー今こそ振り返りたい、3人娘の“人気の秘訣”

 6月15日、お笑いトリオ「3時のヒロイン」がYouTubeの「3時のヒロイン公式チャンネル」に動画を投稿。芸能活動を休止していたメンバー・ゆめっちの芸能活動再開を報告した。

ご報告です。

 ゆめっちは、昨年1月から腹痛や発熱による体調不良が原因で、約1年間にわたって芸能活動を休業していた。久しぶりに姿を見せたゆめっちは「まず3人だけでできるYouTubeから活動を再開し、テレビや劇場の出演は少しずつ進めていく予定」と今後の展望を明かしていた。トリオで笑いを届ける姿はもう少し先になりそうだが、すでにコントで使用するためのカツラも購入しており、復帰に向けて気合い十分である様子を見せてくれた。

 ゆめっちのことを心配していた多くの視聴者からは、彼女の体調を心配しながらも「おかえりなさい」と反応が寄せられており、3人の姿を待ちわびていたファンの喜びの声が多く見られた。

 今回は、再び3人体制での活動をスタートさせた3時のヒロインの魅力について、これまでの彼女たちを振り返りながら改めて分析していきたい。

 そもそも、彼女たち「3時のヒロイン」が何者かといえば、ゆめっち、福田麻貴、かなでの3人によるトリオのお笑い芸人だ。『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』の3代目チャンピオンに輝いたことを機に一気にブレイクし、インパクトのあるキャラクターや、「海外ドラマあるある」といったネタが人気を集め、劇場公演にとどまらずテレビやYouTubeなど幅広い場で活躍してきた。

 そんな「3時のヒロイン」がここまで人気を集めた要因といえば、「演技力の高さ」と「秀逸なネタの構成力」が挙げられるだろう。一例として、YouTube「3時のヒロイン公式チャンネル」で398万回再生(2023年6月28日現在)を記録している動画「海外ドラマあるあるを集めて再現してみた!」からその魅力を掘り下げていこう。

海外ドラマあるあるを集めて再現してみた!

 前述した通り、この動画「海外ドラマあるある」は、3時のヒロインという存在を世に大きく知らしめるきっかけとなったネタの1つ。

 動画では、「長文の声が揃う」や「ピンとこない例えをする」といった、海外ドラマ好きであれば思わず「うわー、あるある」と強く共感してしまう、絶妙なポイントを抑えたものになっている。ポップな髪型や衣装にくわえて、メンバーが3人であることも海外ドラマの一幕を演じる際に幅をもたせ、再現度高める要因になっており、コメント欄には「海外ドラマに出ていてもおかしくないビジュアル」「演技力が高すぎる」など視聴者から絶賛の声が寄せられている。

 そのクオリティの高さを見ていると、彼女たち自身が海外ドラマ好きであるからこそ生まれたコントなのかとも思うところだろう。しかし、彼女らは「じつは海外ドラマについてはそこまで詳しくない」ということを、過去に動画の中で語っている。

 その事実を踏まえたうえで、これほど反響が起きるコントを生み出せるのは、3時のヒロインが持つ「演技力の高さ」と「秀逸なネタの構成力」があってこそなせる技なのではないだろうか。

 ちなみに、3時のヒロインは福田がネタづくりを担当している。福田は以前『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』というオムニバス映画の脚本を務めたり、福田が以前所属していたアイドルグループ「つぼみ大革命」のネタやライブの脚本を担当している。

 福田の構成力と、かなでとゆめっちのキャラクター性。3人の絶妙なバランスが、ブレイク後も売れ続けている理由なのではないだろうか。また、3時のヒロインは歌やダンスも得意としており、YouTubeでも歌ってみたや踊ってみた系の企画を投稿し、その実力を発揮している。あらゆる方面で活躍できる可能性を秘めている3時のヒロイン。ゆめっち復活により、ふたたびエンジン全開で笑いを届けてくれることを期待したい。

3時のヒロイン・ゆめっち、芸能活動再開はYouTubeから 「原因不明の症状だった」

2023年6月15日、お笑いトリオ「3時のヒロイン」がYouTubeチャンネルを更新。昨年5月より、芸能活動休養を発表していたメ…

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