「◯◯チャンネル」「コンビYouTuber」の走り? おるたなChannelの成功理由を10年間の活動から紐解く

おるたなch、10周年を振り返る

 5月4週目、チャンネル登録者数245万人(5月31日現在)をほこる人気YouTuber・おるたなChannel(以下、おるたな)が活動10周年を迎え、振り返り動画を投稿した。おるたなCnannelの“YouTube史”が詰まった10年間の活動から、YouTubeで成功するための秘訣を紐解いてみたい。

 おるたなは、2013年5月に「ないとー」と「渋谷ジャパン」の2名でチャンネルを開設。その後兄弟YouTuber・ノージャンクと大食い系YouTuber・おっくん、ないとーの実弟・ともきが途中加入し、現在は6人で活動している。

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 現在でこそチャンネル名に「◯◯チャンネル」と付けているクリエイターが多いが、実はこのアイディアの走りはおるたなだという。渋谷ジャパンによると、当時はヒカキンの「HikakinTV」などのように「TV」とつけるクリエイターが多かったとのこと。彼らもMEGWINやヒカキンなどYouTuberの先駆者たちがチャンネル名に「TV」を採用していることが頭に浮かぶが、「ほかの人と違う名前にしたい」という思いから、おるたなは「TV」ではなく「Channel」にしたと明かしている。

 2015年には「タイで暮らして、それを配信したら面白いんじゃないか」という考えから、ないとーがタイのコールセンターに就職。ないとーがタイでコンテンツ制作をする一方で、渋谷ジャパンが日本でコンテンツを作り、各々が投稿していたという。ないとーいわく、当時は海外から動画を投稿しているクリエイターがほとんどおらず、おるたなは「不思議なチャンネル」だったと振り返る。そもそも「2人組がほとんどいなかった」時代でもあり、おるたなはYouTuber界のパイオニアとして、さまざまな先駆けになってきたことがわかる。

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 活動開始から3年後の2016年に専業YouTuberとなったないとー・渋谷ジャパンのふたりは、おるたなの代表作ともいえる「1000度の鉄球」シリーズ動画の投稿を開始。2017年にはチャンネル登録者100万人を達成し、スーパーを貸し切ったかくれんぼや、脱出ゲームなどのコンテンツを世の中に送り出す。しかし人気になるにつれネガティブなコメントも増えたほか、プレッシャーが襲いかかり、ないとーと渋谷ジャパンは「けっこうキツかった」「必死だった」とその当時の心境を振り返っている。

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 本人たちの悩みとは裏腹に、翌年には当時絶大な人気を誇ったアバンティーズとともに、炭酸飲料のCMに出演。脱出ゲームのリアルイベントを開催するほか、渋谷ジャパンとないとーがそれぞれオリジナル楽曲を発表した。

 この頃はYouTuberによるオリジナルソングのリリースがブーム化していたこともあり、フィッシャーズをはじめ、アバンティーズ、タケヤキ翔など、人気YouTuberたちが続々と楽曲をリリース。YouTuberが曲を出すことの土台が築かれた年でもあった。

 勢いそのままに2018年9月には登録者数200万人を突破したおるたなだが、ライバルが増え、数字の伸びは鈍化傾向に。2019年には行き詰まり状態から抜け出すため、ないとーは若手YouTuberのシェアハウス「レイワ荘」を作るべくビルを契約している。さらに2022年には大手企業のCM2本に出演し、確固たる地位を築いたのだった。

 10年の間に複数の案件動画やCMへの出演を果たしたおるたなChannelだが、登録者数の伸び悩みやプレッシャーに苦しむなど、決していいことばかりではなかったことがわかる。「ちゃんとしている人だったら就職している」と渋谷ジャパンは話すが、おるたなの10年を振り返ると、つねに新しいことに挑戦する姿勢を持ち続けたことこそ、おるたなが成功者となり得た理由のひとつといえそうだ。

【祝🎉10周年】喧嘩、炎上、解散危機、黒歴史。おるたなChannelの10年間を年表で全振り返りしたら思い出ありすぎて感動...!!

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