春のイヤホン衣替え オーディオ評論家・野村ケンジも注目の最新ワイヤレスイヤホン【SONY編】

最新ワイヤレスイヤホン【SONY編】

 春といえば衣替えの季節。愛用のイヤホンもこれを機に一新してはいかがだろうか。というのも、最新イヤホン、特にTWS(完全ワイヤレスイヤホン)の進化はめざましく、2年も経てばかなり色あせた存在になってしまう。対して最新モデルは、接続性が安定してきたり操作がしやすかったり良音質コーデックに対応したりと、使い勝手も音質もかなり良くなってきている。そんな最新おすすめTWSのなかから、ソニーが新たに定義したコストパフォーマンスモデル『WF-C700』を紹介しよう。

ソニーならではの音質と機能がコスパモデルで実現
SONY『WF-C700N』

【商品解説】
 ソニー製TWS(完全ワイヤレスイヤホン)にはフラッグシップの「1000X」シリーズやながら聴きが可能な「LinkBuds」シリーズ、重低音に注力した「EXTRA BASS」シリーズ、スポーツモデルの「SPシリーズ」など様々なラインアップが用意されているが、コストパフォーマンスのよさを持つ「Cシリーズ」にも人気が集まっている。そんな「Cシリーズ」の新モデルとして登場したのがこの『WF-C700N』だ。

 製品の特徴を端的に表現するならば、(同社としては)エントリークラスに位置する『WF-C500』にANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載したモデルといえる。そのため、デザインや機能性など『WF-C500』で好評だった部分はしっかりと受け継がれている。まず、イヤホン本体は『WF-1000XM4』でのノウハウが活かされたデザインを採用。装着感のよさと(パッシブな要素で)遮音性の高さを実現している。

 機能面でもなかなかの充実度を持ち合わせている。ソニーの独自技術である「DSEE」を搭載、圧縮音源で失われがちな高音域をCD音質相当まで(イヤホン内部で)補完してくれるほか、空間オーディオ表現「360REALITY AUDIO」対応モデルにもなっている。そのほかにもIPX4の防滴性能を確保。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応する。

【深堀りポイント】

 「正直、『WF-C500』の完成度が高かったため“ANC付モデルはいらないのでは?”と思っていたが、市井のニーズは違っていた様子。確かに、屋外では電車内などANC機能が欲しくなる環境は多々あるし、考えに集中したい時も重宝する。いつの間にか今の環境には必須の機能となっているのかもしれない。

 とはいえ、『WF-C700N』のよさは『WF-C500』と使い勝手がさほど変わらないところともいえる。イヤホン本体は、最新世代のなかではそれほど小さいとはいえなくなってきているが、小ぶりで軽く、デザインの妙もあって良好な装着感をもつ。さらに専用ケースのデザインも秀逸で、コンパクトで嵩張らず、ポケットにすんなりと収まり、それでいてイヤホンは取り出しやすい絶妙な造りとなっている。このケース自体が「Cシリーズ」の価値を押し上げていると言っても過言ではないだろう。

 また、ANC機能を搭載しつつも、1万円台半ばという価格設定が為されているのも嬉しいポイントとなっている。もちろん、『WF-1000XM4』のような超強力かつインテリジェントなANCとは比べようもないが、パッシブな装着感のよさと合わせて暗騒音などと呼ばれるノイズをしっかりと遮断してくれるので、これはこれで悪くない使い勝手となっている。素直な表現の音色傾向とも相まって、様々な場所で大いに活用したくなる出来のよい製品だ。

◯参考情報

https://www.sony.jp/headphone/products/WF-C700N/

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本日の『春のヘッドフォン祭 2023』にて、オーディオ評論家の野村ケンジ(ノムケン)さんがトークショーなど各種イベントを開催!詳細はhttps://www.fujiya-avic.co.jp/shop/pg/1headphonefes-2023s/にて。会場を訪れるオーディオファンは是非、チェックして貰いたい。
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