まるで本物の空条承太郎! 粘土で等身大フィギュアを制作するYouTuberの魅力は“常軌を逸した作品愛”にあり?
魅力①技術力の高さ
回を重ねるごとに、見るからに技術のレベルが上がっているのが動画から分析できる。たとえば「【等身大】五条悟を100均石粉粘土で作ってみた【呪術廻戦】フィギュア」と題した動画では、髪の毛の部分の制作工程が変化している。前作の宇髄天元のフィギュア作成動画では、“髪の毛”を1つのパーツとして制作していたが、五条悟の作品では、さらに細かく髪の毛がパーツ分けされており、しかも取り外し可能になっている。髪の毛の束感も前作に比べてかなり細かくなっており、より本物へと近い完成度になっている。好きなキャラクターの動画を単体で楽しむのもいいが、こういった髪の毛や眼球などのパーツに着目してレベルアップしていく様子を発見するのも、challenge clay craftの動画の楽しみ方の1つだ。
また、「誰でも簡単に手に入る道具しか使っていない」という点も、技術力の高さを感じるポイントだ。制作は基本的に、ダイソーで手に入る石粉粘土を使用している。身体の大きさが足りないときは、アルミホイルを丸めて貼り付け、土台のサイズアップを行うなど工夫で補っている。
魅力②溢れ出る作品愛
動画には、至る所に作品愛が散りばめられている。「等身大•空条承太郎を自作したらデカすぎて草 [Life-sized]Jotaro Kujo[JOJO]」という動画及びチャンネルの動画全体を通して、キャラクターには結果的に服を着せてしまうため、身体の部分はそこまで作り込む必要性はない。だが、challenge clay craftは筋肉はもちろん、鎖骨や筋、へそに至るまで1度細かく制作する。「こんなたくましい腕に絡みつきたい!」「鎖骨キター‼︎」など、筋肉の1つ1つに熱いテロップを添えているのも、キャラクターへの愛を感じる。
動画の後半では、こだわって制作した筋肉に別れを告げ、上から衣服を着せてしまう。これには見ている視聴者側も思わず「もったいない……!」と言ってしまいたくなるようなシーンだ。だが、視聴者はこの見えないところまでこだわって作っているところに、キャラクター愛の強さを感じている。
爆発的な作品愛と、止まることのない技術力を発信しているchallenge clay craftに、これからも注目だ。
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