『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』発売寸前! 前作『ジェダイ:フォールン・オーダー』を「スター・ウォーズ」として見ることで考える『ジェダイ:サバイバー』への期待
『ジェダイ:フォールンオーダー』から『ジェダイ:サバイバー』までに配信された数々の外伝作品から考えられる今後の繋がり
このようにゲームとしてだけでなく、「スター・ウォーズ」としても高い完成度を保つことで、エピソード3からエピソード4までの空白の20年間を埋める「新たな歴史」としてリリースされた『ジェダイ:フォールン・オーダー』だが、同作のリリース以降「スター・ウォーズ」というコンテンツ全体で大きな動きがあった。それにより、同作の立ち位置が更に重要なものとなっているのだ。
その動きとは、Disney+より配信されている「スター・ウォーズ」オリジナルドラマシリーズの始動と、その急速な広がりだ。『ジェダイ:フォールンオーダー』発売の3日前である2019年11月12日、Disneyの配信プラットフォーム、Disney+がサービスを開始、そのキラーコンテンツとして初の「スター・ウォーズ」オリジナルドラマシリーズ『マンダロリアン』をスタートさせた。
『マンダロリアン』は「スター・ウォーズ」の外伝作品として「エピソード6」以降の世界を描いた作品であったが、予想以上の反響を経て後のシーズンも制作、その波に乗るように多くの新たなドラマシリーズが制作されることとなった。その中で、『ジェダイ:フォールン・オーダー』と同じようにエピソード3から4までの20年間を描いたドラマ作品が2つ公開されることとなった。それが、『オビ=ワン・ケノービ』と『キャシアン・アンドー』である。
『オビ=ワン・ケノービ』は、アナキンの師匠である「オビ=ワン・ケノービ」のエピソード3後の姿を写したドラマで、『ジェダイ:フォールン・オーダー』と全く同じ時代に起きた出来事を描いており、オビ=ワンは、帝国軍、そしてその先にいるダース・ベイダーと対峙することとなる。作中では、ゲームと同じく尋問官が登場、さらにゲームオリジナルの敵であった「パージ・トルーパー」も登場する。
『キャシアン・アンドー』は、エピソード4の直前の話である『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場する反乱軍の将校「キャシアン・アンドー」を主人公としたドラマ作品。『ローグ・ワン』の5年前、帝国の圧政から立ち上がるアンドーと反乱軍の姿を描いた「スター・ウォーズ」作品のなかでも少し大人向けに作られた話なのである。
この2つのドラマシリーズの登場により、『ジェダイ:フォールン・オーダー』、そして今回発売される『ジェダイ:サバイバー』の置かれる位置はかなり重要なものになっている。『ジェダイ:フォールン・オーダー』と同じ時代の話を描いた『オビ=ワン・ケノービ』は、その時代から5年後の話にあたる『ジェダイ:サバイバー』までのストーリーにも深く関わって来る可能性は高いし、『キャシアン・アンドー』は作中の時代こそ、『ジェダイ:サバイバー』よりも数年先の話だが、発売後に明らかになるストーリー次第ではアンドーの過去、反乱軍の過去に深く関わってくる可能性も出てくるだろう。
『ジェダイ:フォールン・オーダー』と『ジェダイ:サバイバー』同様に、エピソード3から4までの間の話を埋める物語がドラマシリーズで増えているからこそ、『ジェダイ:サバイバー』がどのような展開をし、どのような結末を迎えるのか。そして他の作品とどのようにしてクロスオーバーしていくのか、という期待が膨らんでいく。それは「スター・ウォーズ」の作品としてシリーズの過去作に対してリスペクトを持ち、外伝作品の要素をもしっかりと取り入れていったからこその期待であり、「その期待を必ず外さない作品を作ることができるはず」というRespown Entertainmentに対する信頼でもある。
『ジェダイ:サバイバー』の既に公開されている映像では、前作にはなかった新たなフォースアクションや、ライトセーバーの二刀流が登場するが、アクションは安定のクオリティを出してくれると思われる。そしてストーリーにおいては、前作から5年の時が経過し、共に旅をした仲間たちの姿や新たな仲間となりそうなボードという男が登場したほか、尋問官と思われる敵や、カイロ・レンが使ったことで有名な「クロスガード・ライトセーバー」を使った男も登場し、前作以上にハードな旅になりそうな予感だ。『ジェダイ:サバイバー』は4月28日発売予定、「スター・ウォーズ」として同作が新たな歴史をどのように刻むのか。実際にプレイするのが今から非常に楽しみだ。