武尊との“1億円専属PPVファイター契約”でABEMAが見据える「独占配信の戦略」 初戦から世界進出で盛り上げる
注目の復帰戦は、2023年6月24日にフランス・パリ、ゼニスアリーナで行われるMTGP『Impact in Paris』に決定。その模様は『ABEMA PPV ONLINE LIVE』にて独占生中継される。
対戦相手はISKA世界スーパーライト級王座も獲得したことがある“ブリティッシュ・ブルドック”ことベイリー・サグデン選手になることが電撃発表された。
サグデン選手は、GLORYなどでも活躍した強豪。2022年9月11日に開催されたK-1スーパーフェザー級王座決定トーナメントにもエントリーされていたが、練習中の骨折で欠場しており、日本人選手との対戦は今回が初となる。
なお、この試合はISKA-61.0kg王座を決定するタイトルマッチとなり、3分5ラウンド、K-1ルールで行われる予定だ。
武尊選手は「やっと復帰戦が発表できることを嬉しく思ってます。僕はずっと海外で試合をしたいと思っていて、今回、権威あるISKAのタイトルに挑戦できることがすごく嬉しい。海外での試合は3年前に決まっていたけど流れたことがあったので、このチャンスにベルトを取って、日本の格闘技界にはこんな強い選手がいるんだよとアピールしたい」と、念願だった世界進出の実現に力を込めた。
武尊選手はかつてフランスで行われた卜部兄弟の試合のセコンドについたことがあり、「世界で戦う大変さも知ったし、敵地でベルトをとった先輩たちが誇らしかった」と当時の感想を述べつつ、「僕のことを誰も知らないような会場で、知らない人たちを熱狂させるような試合をしたい」と意気込んだ。
記者会見には、ISKAヨーロッパ代表ポール・ヘネシー氏が登壇。そしてMTGPの代表であるフィリップ・チュウ氏からの激励のメッセージも読み上げられた。
そして、対戦相手のベイリー・サグデン選手がサプライズ登場。
「武尊選手は有名な選手だが、日本という限られた世界でしか試合をしていない。なので、自分が世界を教えてやる。楽しみにしてほしい」と余裕タップリに挑発。
対する武尊選手は「サグデン選手の試合映像を見たけど、アグレッシブな選手だし、世界と戦っているというイメージ。どういう試合になるのか楽しみだし、自分の実力を世界に知らしめるチャンスだと思うので、KOで勝ちたいと思います」と闘志を燃やした。
最後に武尊選手はファンに向けて「前回の試合に負けてから、長い期間お待たせしました。手術もして、コンディションも整えて、やっと復帰戦、戦う場所が決まりました。前の試合で悔しかったことは、応援してくれていた人たちに勝つ姿を見せられなかったこと。負けたあとも応援してくれていた、家族や仲間、みんなに勝つ姿を必ず見せます」と力強い表情を見せた。
会見後の囲み取材では、那須川天心選手に対する質問も飛び、「向こうは向こうで頑張ってると思う。戦う場所は変わりましたけど、一度戦った選手として、違う競技に行っても負けてほしくないし、僕もそれをいい刺激にして頑張りたい」と語った。
『Impact in Paris』で行われる他の対戦カードなどは今後発表予定。生中継となる『ABEMA PPV ONLINE LIVE』の配信チケットは5月1日から発売される。
前代未聞の新契約、そして電撃的な復帰戦の発表により、ついに果たされた「カリスマの帰還」。
武尊選手の新たな挑戦は、格闘技界だけでなく、スポーツビジネス界の勢力図も一変させるかもしれない。
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