透明イヤホン『Nothing Ear (2)』発売 前モデルよりも軽量化し、ハイレゾに対応

『Nothing Ear (2)』発売

 アクティブノイズキャンセリング(ANC)にも自動調整が導入された。Ear (1)ではANCの効き具合を「低」「中」「高」から選択する必要があったが、Ear (2)ではこれに加えて周囲の環境音に基づいてノイズキャンセリングレベルを自動調整する「Adaptive Mode」が利用できる。必要ない場合にはANCレベルを下げることができ、結果としてバッテリー持ちも若干良くなるとのことだ。

 なお、Ear (2)は従来のSBCとAACに加えて、ハイレゾコーデックであるLHDC 5.0に対応した。日本オーディオ協会が定める「Hi-Res AUDIO WIRELESS」の認定も受けている。

 あらたにデュアル接続にも対応した。スマートフォンとノートPCなど、2つのデバイスに同時に接続でき、PCで音楽再生中にスマートフォンに着信があればそちらに自動で切り替わり、通話が終わると再びPCで中断したところから音楽が再生される。

Phone (1)(右)とEar (2)

 デザイン、性能とならび、1万円台で購入できるというのもEar (1)の魅力の1つだったが、Ear (2)は若干価格が上がってしまった。Ear (1)の発売時よりも円安になっているなどの事情もありそうだが、イワンジェリディス氏は、決して市場で一番安い製品を目指しているわけではないとも説明していた。

 Appleより安価な製品というところは意識しているとのことだが、プレミアムなサウンドや体験を提供することを目指しているとのことだ。Ear (2)は機能面でも大幅に強化され、Ear (1)よりもコストパフォーマンスは上がったと言っていいだろう。この製品が市場でどう受け止められるのか、今後の評価を楽しみにしたいところだ。

 Ear (2)の主な仕様は下記の通り。

・サウンド
ドライバー:11.6mm ダイナミック
ダイアフラム:グラフェン + PU(ポリウレタン)
コーデック:AAC、SBC、LHDC 5.0
・ノイズキャンセリング
最大 -40dB
Personalised ANC
Environment adaptive ANC
外音取り込み
・イヤホン本体サイズ(1個あたり)
高さ:29.4mm
幅:21.5mm
厚さ:23.5mm
重量:4.5g
・ケースサイズ
高さ:55.5mm
幅:55.5mm
厚さ:22mm
重量:51.9g
・バッテリー
容量:33mAh(イヤホン)/485mAh(ケース)
(ANCのオフ)最大使用時間:ケース込みで最大36時間、イヤホン単体で6.3時間
(ANCのオン)最大使用時間:ケース込みで最大22.5時間、イヤホン単体で4時間
充電方式:ケーブル充電(USB Type-C)/ワイヤレス充電(最大2.5W Qi認定済み)
・機能
イヤホン IP54/ケースIP55 防水および防塵性能
装着検知
Google Fast Pair
Microsoft Swift Pair
デュアル接続
・接続性
Bluetooth v5.3

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