透明イヤホン『Nothing Ear (2)』発売 前モデルよりも軽量化し、ハイレゾに対応

『Nothing Ear (2)』発売

 英国に拠点を置くNothing Technologyは3月23日(日本時間)、同社のイヤホンとして3製品目となる『Nothing Ear (2)』をグローバル発表した。日本国内でもオンラインではNothing公式サイト、オフラインではKith Tokyoで販売を開始する。価格は2万2800円。

 発表に先立って行われた「Nothing Ear (2) プレブリーフィング」で、Nothing Technologyの共同創業者アキス・イワンジェリディス氏は、Ear (2)は、Nothingが新しいステージ入ったことを示す重要な製品だと語った。

Ear (2)について説明するアキス・イワンジェリディス氏

 Nothing初の製品で2021年に発売された『Ear (1)』は、クリアパーツを多用し内部の構造もデザインの一部にするという特徴的なデザインで大きな話題となり、現在までに60万台を販売したとのこと。とくに日本のようなデザインコンシャスな市場でも興味をもって受け入れらたことは、自信につながったとのことだ。

 Ear (1)開発時には、携わるエンジニアは30人ほどだったが、、現在は170人以上のエンジニアが開発に関わっている。より成熟したチームが開発に取り組んでおり、Ear (1)で得られた知見は、当然新しいEar (2)にも活かされている。

Nothing Ear (2)

 一見すると、Ear (1)から変化がないようにも見えるEar (2)だが、これは多くの人に愛され、 またデザイン面でも大きなブレークスルーとなったEar (1)の要素を踏襲しようと決めたためとのこと。もちろん、そのままではなくより洗練させたものになっているほか、Ear (1)のユーザーから寄せられた「もっとコンパクトに」という意見を反映し、小型軽量化されている。

 同じように見える充電ケースは、Ear (1)が4つのパーツで構成されていたのに対し、Ear (2)では3つのパーツに変更。これにより、質量を30%削減したとのことだ。

左がEar (2)。右のEar (1)と比べるとケースがわずかに小さくなっている

 とはいえ、Ear (2)の最大の変化は充電ケースではなく、イヤホンそのものにある。1つは、デュアルチャンバーの採用だ。耳に取り込む空気の量を増やし、流れをスムーズにすることで、よりクリアなサウンドを実現している。

 また、Ear (1)では市販のドライバーを利用していたが、Ear (2)では独自の11.6mmカスタムドライバーを採用した。振動板(ダイアフラム)は、ポリウレタン(PU)とグラフェンの複合材料を使用。PUで低域をよりパワフルに、軽量で剛性の高いグラフェンで高音域の感度高めているとのこと。

 見た目はEar (1)からほぼ変わっていないものの、アンテナ位置がステムの中央から上側に移動されている。これにより、体でBluetooth信号を遮ってしまうことがなくなり接続性が50%アップした。

 このほか、イヤホン本体のプレスコントロールも、Ear (1)からより精緻になっているとのことだ。

Ear (1)(左)とEar (2)(右)。ぱっと見では区別はつかない

 ソフトウェア面でも強化が図られている。最初にイヤーチップの装着テストを実施。その後、Mimi(医療機器に関して設定された聴力検査アプリ)を利用して、ユーザー毎の聞こえ方を診断し、個別のヒアリングIDを作成する。その後は、このヒアリングIDをもとに、音量などに合わせてイコライザーを自動で調整される。

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