留学歴10年超えのYouTuberはなぜ人気に? 国際結婚、英語力0での留学……赤裸々なトークから日本を再発見

 アメリカ在住歴が10年を超えるYouTuber、ナルミをご存じだろうか。学生時代に1人でアメリカに渡った彼女。彼女のYouTubeチャンネルである「なるチャン」は「勇気がもらえる」と評判だ。本記事では、視聴者がこのチャンネルにハマる理由に迫りたい。

【留学10年目】英語力0の私が10年で日本人失格のレッテルを貼られるまの道のり

 彼女は高校3年生のときに地元の沖縄からアメリカへ留学し、日常をYouTubeで発信してきた。留学生活の良いところだけではなく、辛かったエピソードや自身のコンプレックスについても発信しているのが魅力だ。

 「【留学10年目】英語力0の私が10年で日本人失格のレッテルを貼られるまでの道のり」と題した動画では、最初の頃は英語へのコンプレックスがあり、思うようにコミュニケーションが取れない状況に悔しさがあったことを明らかにしている。OPTでは訪問販売で挫折を経験しながらも、同僚の言葉がきっかけで殻を破れたという。自分はどういう人間なのか、どういうことを感じているのか、彼女の深い部分を包み隠さずに話す動画は、同じような境遇にいる人や生きづらさを感じている人に勇気を与えている。視聴者は、壁にぶつかっても前に進み続けている彼女の姿にエネルギーをもらえるのだ。

 また、彼女のYouTubeチャンネルにはアメリカで出会った人たちとの思い出も詰まっている。彼女のアメリカ生活を語る上で忘れてはならないのが、企業経験2社目となるインターン先で上司として出会ったシノブの存在だ。現在も親交が続いており、2人でホストを務めるPodcast『シノブとナルミの毒舌アメリカンライフ』のダウンロード数はすでに500万を突破。アメリカ生活をバサバサ斬っていくコンテンツにハマる視聴者が続出している。

 アメリカあるあるのショート動画も人気を博すなど活動の幅を広げるナルミだが、私生活にも大きな変化があった。動画の企画で出会ったジェイコブと国際結婚し、2022年には彼女の地元である沖縄へ移住している。アメリカで生まれ育った彼はもちろん、彼女自身も高校生以来の日本での生活にカルチャーショックを受けることもあるようだ。

 新たなステージに突入した彼女のチャンネルでは、アメリカに長く住んでいた彼女ならではの視点で、視聴者が日本を再発見するコンテンツも生まれている。今後さらに視聴者の層は拡大していくのではないだろうか。飾らないキャラクターが共感を生み、挑戦を続ける彼女だからこそ視聴者は応援しているのだろう。これから沖縄で発信されるコンテンツが楽しみだ。

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