韓国人の男性YouTuberで、好きな日本のあらゆる魅力を伝える「IKITERU TV【イキテル】」が急上昇にランクインした。日本在住の韓国人で、登録者数13.1万人という人気を誇るチャンネルであるが、なぜ視聴者が彼のコンテンツに惹きつけられるのか、その魅力に迫っていきたい。

　「IKITERU TV【イキテル】」ことハンさんは、韓国人の男性。韓国語を専攻しており、韓国で活躍した元スピーチトレーナーであったが、日本好きな彼は2014年に日本に来て、移住した。日本語や文化などを独学で勉強し、それを活かして動画コンテンツを制作・投稿している。当チャンネルの動画で話される言語は基本韓国語であるものの、テロップには日本語訳がついており、日本人と韓国人の両方が楽しめる動画となっている。「韓国人には、日本のいろいろな“生きている”物語を届ける」「日本人には、韓国の“生きている”情報を届ける」というチャンネル名の“イキテル”にもあるコンセプトのもと、動画を投稿している。さらに、彼は高身長のイケメンであることから、女性視聴者からの人気が高いのも魅力の1つだ。

　今回急上昇にランクインしたのは「【人生初の日本】韓国人が日本に来て1日目にすごく驚きました。。。初めての海外旅行で日本に来たのに衝撃の連続w」という動画。韓国にいる後輩から彼に連絡が入り、日本に旅行しにやってくるということで、ハンさんが空港でお出迎えするシーンから動画が始まる。初めて日本に来たという後輩は、「空港の職員が丁寧だった」「街中にゴミ1つ落ちていない」「マナーをしっかり守っている」と、さっそく驚きの連続であった。日本到着後、ドン・キホーテを訪問し、吉野家で牛丼を食べたところで動画は終了した。

　IKITERU TV【イキテル】は、韓国人だけでなく日本人にも人気の高いチャンネル。なぜ日本人に人気があるのか、その理由の1つが「彼の熱心な日本好きの姿勢によって、あらためて日本の良さに気づける」点にあるだろう。たとえば、上記の動画でも、私たちが普段当たり前だと思っていることこそが日本の魅力である、と認識できる内容であった。「電車のちょうどよい高さに吊り革がある」「バスで停留所ごとに運転手による案内放送がある」といった点で、日本の格別の配慮（サービス）に感動していた。私たち日本人からしても、手放しで日本の魅力を伝える動画には、やはりどこか嬉しさがある。ほかの動画でも、日本の飲食店やお祭りなどを訪問する動画では、客観的に見た日本の良さをアピールしており、あらためて日本ならでは良さを再認識できるチャンネルとなっている。

　彼のルックスはもちろんのこと、客観的な日本の魅力を知れるおもしろいコンテンツを投稿していることで人気のあるチャンネルなので、気になる方はこの機会にぜひ視聴してみてほしい。