『今日好き サムイ島編』最終話ーー“モテすぎた”が故に失恋 想いを寄せた女子メンバーは涙を浮かべる
たつや、“モテすぎた”がゆえの失恋 恋愛見届け人たちの考察から考える
と言いつつ、筆者も予想できなかった場面が一点。たつや(南平達矢)が、りさ(坂本理紗)でもみさき(佐野実咲)でもなく、こはるを指名した最後のアピールタイムである。思えばたしかに、たつやは第一印象で気になっている相手としてこはるの名前を挙げていたが、その想いがまさかここまで持続していたとは。
『今日好き』でよく見る、最後の最後に好きだった想いを伝える“記念受験”的な2ショット。たつや自身は「迷っている」という言葉で留めていたが、もうキモチは固まっているのだろう。彼がこはるを選んだ時点で、この後の未来は確定した。直前まで2ショットをしていたりさも、みさきも、悲しい結末を迎えてしまう。
結果は想像通り、たつや、りさ、みさきの3名ともが運命の相手を見つけられず。「最初から最後までずっとたつやくんが大好きで。それは今も変わらなくて。逆に毎秒好きが更新されていきます」というみさきと「これからも楽しい時間を過ごしたいです」というりさの告白は、どちらも実ることがなかった。本当に想いは伝わったはずなのに。
ところで、筆者は第3話のダイジェストにて「過去に失恋を経験した継続メンバーながらも、たつやは今回の旅での恋にまだ乗り切れていない雰囲気が」と記し、たつやの心境を“どっちつかず”だと指摘したのだが、ここで少しだけ訂正したい。スタジオの“恋愛見届け人”たちが指摘してくれた通り、実は今回の旅で最もモテた男子は、カップル成立を果たしたさんざでもきょうへいでもなく、たつやなのである。
本来であれば幸せで楽しい旅になるはずなのに、結果的にはご覧の通り。「好きな人にモテないと意味がない」という革新的な一言とともに、“そういえばたしかに”と、たつやの環境的要因による不完全燃焼に気付かされた。
もはや“今日好きのパパ”ならぬ、“今日好きのお兄ちゃん”として安定感を携えてきた中川大輔の考え通り、今回のカップル不成立はある程度、仕方がないものだったのだろう。“仕方がない”。たしかに貴重な2泊3日の旅であるのは間違いない。それでも、そういって受け止めるしかない登場回だってときにはあるはずだ。余談だが、前述の「好きな人にモテないと意味がない」発言の後に、スタジオ全員が“うーっ”と胸を押さえて悶えていたあたり、団体芸まで習得してきた最近の恋愛見届け人たちが愛おしすぎる。
こうして、モテるだけが正解でないと改めて教えられた今シーズンの『今日好き』。次回はいよいよ、2022年度を締めくくる“卒業編”が待ち受けているわけだが、継続メンバーのラインナップがなんと……。豪華すぎる顔ぶれにぜひとも注目していきたい。
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