「ココイチのカレーが高いのはなんで?」 様々な疑問を“考えすぎちゃう”YouTuberが人気を集める理由
周囲を気にしすぎたり、完璧主義だったりする方は、小さなことでも必要以上に考えてしまう傾向にある。このような「考えてしまう思考」を言語化し、ネタにして動画投稿することで人気を集めるYouTubeチャンネルがあるのをご存じだろうか?
チャンネル名は「もっと考えすぎちゃう人」で、チャンネル登録者数は52.1万人を誇る人気YouTubeチャンネルだ。顔出しせず、世の中のあらゆることに対して”考えすぎながら”ツッコミを入れていくのが、主な動画のスタイルだ。動画内では、考えすぎちゃう人の思考をもとにテンション高く声高にツッコミを入れたり、思考を巡らせたりするのが、当チャンネルの特徴。
「もっと考えすぎちゃう人」の動画は、なぜ人気を集めるのか? それは、私たちが世の中に対して潜在的に感じていることを、代わりに言語化してくれることにあると分析できる。
たとえば、2022年12月21日に投稿した動画「こんなんが売れちゃう世の中が悔しくて町中を走り回った【フライドチキン専用コーラ/考えすぎちゃう人】」では、サントリー食品インターナショナルが販売した「ペプシ フライドチキン専用」に切り込んだ。「フライドチキン専用であったとしても、コーラはコーラだろ?」と、私たちが考えそうな疑問を言語化してくれることにおもしろさを感じる。さらに、商品開発の場面まで想像して「新人にとって初めての企画で、時には涙で枕を濡らしたかもしれない」と、想像力豊かな”考えすぎ”の思考を巡らせており、視聴者の笑いを誘う内容となっている。まさに、行き過ぎた思考が視聴者から共感を得て、人気を集めているように感じる。
また、もっと考えすぎちゃう人の動画が人気を集める理由の1つに、視聴者を不快にさせないような動画になっていることが考えられる。動画を見てみるとわかるが、考えすぎの結果、批判的な意見で終始しないように配慮されている。たとえば「ココイチのカレーってなんでこんな高いの!?【考えすぎちゃう人】」という動画では、カレーハウスCoCo壱番屋のカレーの価格が高いことに言及。「カレーで1,000円はスキー場の価格では?」と切り込みつつも、シンプルで洗練されたカレーに加え、顧客の好みに合わせてトッピングできることに価格の価値があると結論づけた。このように、最初はネガティブな考えを巡らせたとしても、批判的な意見で終わらず最後はポジティブな内容に終わらせることで、視聴者も不快に思わず視聴できる。このような配慮もあって、52.1万人というチャンネル登録者数を抱える人気チャンネルとなっているのだろう。
もっと考えすぎちゃう人の動画は、ほとんどが5分以下なので、気軽に視聴できるのが特徴。気になる方は、この機会に視聴してみてはいかがだろうか。