2023.01.17 12:00

DJ社長「海外に行って失敗しない方がおかしいと思っていた」　Repezen Foxxの定める“新たな夢”への抱負を語る

文・取材＝安田周平、構成＝菜本かな、写真＝MANAMI

　チャンネル登録者数404万人超の人気YouTuberであり、世界で活躍するアーティスト集団でもあるRepezen Foxxが、初の写真集『大炎上レペゼンフォックス1st Artist BOOK』（宝島社）を刊行した。結成8年目にして、初刊行となる写真集への想いや、クスッと笑える裏話、海外生活を送るなかで見つけた新たな夢などをたっぷり語ってくれた。

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－－Repezen Foxx初の写真集となりました。改めて、出版の経緯をお伺いできますか？

DJ社長：宝島社さんから書籍の相談をいただいたんですけど、何を作ろうか考えたときに「写真集で行こう」と決めました。正直僕たちのライブやお渡し会に来てくれる人って、圧倒的に女の子が多いんですよね。

　男の子はYouTubeではたくさん見てくれているんですけど、現場に来てくれる子は少ないんです。僕たちアーティストにとっては、やっぱり会場に来てくれるお客さんを一番大事にしたい。なので今回の本は、そういったファンに向けて作りました。

－－Repezen Foxxを本当に好きな“レペ狂”に宛てた本だと。

DJ社長：そうです、そうです。最近のYouTube界って、本を出すとなると発行部数で競い合っているじゃないですか。僕たちももしそういう売上を狙った本を作るなら、自伝本を出すんですよ。写真集より、広く世間の人たち、僕たちのファンじゃない人たちにも届く本になるでしょうし。でも今回は、部数ではなく、買いたいと思ってくれるファンに喜んでもらえるようにということを意識しました。

－－Repezen Foxxクラスのクリエイターとなると、書籍の提案はこれまでも何度も依頼があったと思いますが、なぜこのタイミングで作ることを選んだのでしょう？

DJ社長：本音で言うと、本も出版社を通さずに自分たちで作れちゃうんです。実際にCDも、自分たちで中国の工場にデータとアルバムページを送って制作しているので、レーベルを経由するよりはるかに大きな利益で作れているんです。

　でも、僕たちは今後YouTuberから芸能人や、アーティストといった存在になりたいと思っている。街の看板にいても、“あぁ、あいつらね”と言ってもらえるようになるには、宝島社さんのような出版社とご一緒して作るのが一番いいと思い、組ませていただきました。

－－たしかに、Repezen Foxxはこれまで自分たちの手ですべてやってきた印象があります。

DJ社長：本当に、その通りです。でも、さっきお話ししたやり方で本を出していたら、こうして取材をしていただく機会もなかっただろうし。おそらく、TSUTAYAにも置いてもらえなかった。いまは、利益を追うことよりも、老若男女に僕たちを知ってもらうことを最優先に考えているんです。

DJまる：タイミングも、よかったよね。

DJ社長：そうそう、今までとっておいてよかった。

－－内容は、“写真集だけど遊びの詰まった1冊”になっていますよね。ただ写真を並べているだけではなく、読んでいて楽しいものというか。

DJ社長：出すなら、こういうのじゃなきゃ！と思っていました。

－－企画は、どういう基準で決められたのですか？

DJ社長：そこら辺は、もうノリですね。担当の方にやりたいことをいろいろと提案させていただいたんですけど、やりたかったことの多くがボツになりました（笑）。その中でギリギリ載せられる範囲が週刊誌風のページだったんですけど、「まるが白い粉を吸っている!?」という企画を作るときも、「これ誰がやる？」って相談して、「よし俺がいくか！」って。ふぉいに関しては、本当はおばあちゃんを助ける姿を撮りたかったんですよ。でも、おばあちゃんがなかなか捕まらなかったので、犬を助けるくだりになりました。

－－選挙の告示ポスターのオマージュなどもレペゼンらしいなと。

DJまる：トレンディですよね。

DJ社長：これは、「こういうのがやりたい！」って会議に出して。

DJまる：伏線じゃないんや（笑）。

DJ社長：むしろ、選挙は出ません宣言してます（笑）。

DJ脇：本当に、はちゃめちゃですよね。

DJまる：普通の写真集より、かなり読み応えがあると思います。