安価な"簡易防音"需要、なぜ急速に拡大? 動画配信文化の発展から考える
川上産業株式会社が今月1日に発売を開始した『ONE-Z 00(ワンズ)』はゲーマー用の「ゲーミングブース」だ。畳2畳弱のスペースにはモニターを複数台設置でき、家の中にリッチなゲーミング空間を作ることができる。川上産業はエアクッション、いわゆる「プチプチクッション」を作っている企業で、この素材の長所を応用する形で『ONE-Z 00』を製作した。定価は30万円台とこの手の防音室のなかでも安価なほうであり、『東京ゲームショウ 2022』での先行展示も大いに話題になった。
『ONE-Z 00(ワンズ)』よりもさらに安価なダンボール製の防音ブースが「だんぼっち」だ。こうした「簡易防音室」の世界では古株で、2013年の初代発売以降、昨今の需要拡大により、いまあらためて脚光を浴びている。複数あるラインアップの中でも、一番小さなタイプは10万円を切る低価格。紙製でありながらハニカム構造を採用し、軽量と頑丈さを両立している。ライブ配信やレコーディングなど、様々な用途での活用が想定されている。
「防音」の需要は大きく、これからもさらに拡大していくことは間違いないだろう。安価に自分だけの「ゲーミング部屋」を作ったり、家に録音ブースを設置したりといったときにはきっと力強い味方になってくれるはずだ。ぜひ導入を検討してみてほしい。