円安でiPhoneの中古市場が活況に? 重宝されるモデルは『iPhone SE』
32年ぶりの円安ドル高は日本のスマホ市場に大きな影響を与えている。日本のiPhoneユーザーが、新品をあきらめて中古のiPhoneを買う傾向が強まっているようだ。
Appleは日本で2022年7月に『iPhone 13』シリーズを約2割値上げした。そして数カ月後にリリースされた『iPhone 14』シリーズでさらに約2割の値上げが敢行された。合わせて約4割の値上げとなり、iPhone 14は119,800円(税込)からとなった。一方で、アメリカの価格は据え置きであり、円安の影響があることは明らかだ。
中古スマホ市場に目を向けると、新品未使用のiPhoneが大量流入し、活況となっており、2022年度の市場規模は241万台(13.7%増)になるとMM総研は予測。2022年度以降も円安や製造・部材費高騰に伴う新品価格の値上げで拡大基調が続くと見ている。
日本のスマートフォン市場におけるiPhone(iOS)のシェアは6割で、米国(約5割)を上回っている。
コロナ禍になる前までは、年々スマホの価格は下降する傾向にあったため、想定外の値上げにより、日本でのiPhoneシェアが今後、低下する要因にもなりうる。
スペックを落としてでも新品のiPhoneが欲しい層には『iPhone SE』(第3世代)が重宝されるだろう。価格は現在62,800円(税込)からとなっている。
『iPhone SE』(第4世代)が早ければ2023年にもリリースされるとも囁かれていたが、どうやら2024年の公算が高まっているようだ。Appleフォロワーにとって厳しい時期がしばらく続きそうだ。
多くのものを輸入に依存している日本では、長期化する円安はスマホ以外にも様々なもののインフレ圧力にもなる。経済成長を伴わないインフレは一般消費者の生活を苦しくするだけだ。現在のスマートフォン市場は、そんなマクロな経済の縮図の様相を呈しているのかもしれない。
(source)
https://www.reuters.com/technology/yen-tumbles-gadget-loving-japan-goes-secondhand-iphones-2022-11-08/
https://www.patentlyapple.com/2022/11/as-the-japanese-yen-depreciates-iphone-14-sales-get-hit-while-older-refurbished-iphone-sales-have-hit-a-new-high.html
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=548
https://www.macrumors.com/guide/iphone-se-4/
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