電卓で壮大なオーケストラを演奏 YouTubeで流行する電卓アーティストに聞く、演奏が難しい曲とは

電卓の“チューニング”が狂うことも

――「AR-8001」「AR-7778」を愛用していますが、それぞれのサウンドの特徴について教えてください。

あたりめ:まず、「AR7778」の電卓は「1→2→3→4→5→6→7→8」が「レ♭→ミ♭→ファ→ソ♭→ラ♭→シ♭→ド→レ♭」で、D-flat major(変ニ長調)の音階が鳴るため、「1」の音は「レ♭」から順番に鳴ります。また、「AR8001」の電卓では1~8で「レ→ミ→ファ#→ソ→ラ→シ→ド#→レ」で、D major(ニ長調)の音階が鳴るため、「1」の音は「レ」から順番に鳴ります。

――「AR-8001」を一番左に置くことが多いですが、各電卓はどのように使い分けていますか?

あたりめ:演奏する時の電卓の配置は、基本的に自分のやりやすさで決めています。ただ、どの種類の電卓をどのように使用するかは、演奏する楽曲で変わってくるので、試行錯誤しながら配置を決めています。

――電卓の使用期間が長くなると、チューニングにズレが生じることはありますか?

あたりめ:あります。電卓は機械なので、普段使用していない電卓に久々に触ると音程がズレていることがあります。演奏用の電卓は予備を含めて10台程持っていますが、予備用の電卓は使用する機会があまりないです。もしかしたら、チューニングがズレているものが何台かあるかもしれません。

――動画投稿をして数々の絶賛の声が寄せられています。印象に残っているリアクションはありますか?

あたりめ:コメントをたくさんいただいており、全てのコメントが印象に残っています。コメントが多いため、たくさんの方々に観ていただいているという嬉しさ、そして今後も、より多くの方々に感動を届けることができたらと思っています。

――ちなみに、2021年4月に投稿した「都道府県の位置を試行錯誤して作る縮小版日本地図」もシュールで面白かったですね。

あたりめ:ありがとうございます。こちらの動画をYouTubeに投稿しようと思った経緯ですが、Twitterに載せた地図の画像がバズったため、「作成方法を動画化してわかりやすくしてみよう」と思ったからです。ただ、この動画はあくまで例外で、演奏動画以外の動画の投稿予定はありません。ただ、何か思いついたら投稿するかもしれないです。

都道府県の位置を試行錯誤して作る縮小版日本地図

――今後の方針などあればお聞かせください。

あたりめ:動画投稿はいまでも趣味でやっていますが、時間のある限り投稿は続けていけたらと考えています。そして自身の演奏で視聴者の方々に、多くの勇気や感動を与えることができたらと思っています。

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