『星のカービィ 夢の泉デラックス』20周年 美しいグラフィックとさまざまなゲームモードが魅力
本作にはメインとなるストーリーモード以外に、複数のゲームモードが追加されていた。特に筆者の印象に残っているのは、カービィの宿敵であるメタナイトを操作してストーリーモードを進める「メタナイトでゴー!」だ。
このモードはコピー能力の代わりに、メタナイトが得意とする剣技を駆使してステージを攻略するのが最大の特徴。メタナイトは翼による飛行もでき、カービィを操作するのとは違った面白さや爽快感があった。その後『大乱闘スマッシュブラザーズX』でメタナイトが初登場した時には、本作の操作感が忠実に再現されていたことに驚いた記憶がある。
なお「メタナイトでゴー!」を遊ぶためには、「エキストラモード(高難度モード)」をクリアする必要があった。筆者はそれほどアクションゲームが得意ではなかったのだが、どうしてもこのモードをプレイしたいがために、「エキストラモード」を必死に攻略していたことをよく覚えている。
それ以外のゲームモードには、「!」が出た瞬間にボタンを押す速さを競う「刹那の見切り改」、爆弾を打ち返して最後まで生き残るテニスのような「爆裂!ボンバーラリー」、レールの上を走ってゴールを目指す「カービィのエアグラインド」の3種は、ゲームソフトが1本しかなくても、通信ケーブルを使えば友だちと遊ぶことができた。
その一方で、ストーリーモードは人数分のソフトがあれば最大4人でマルチプレイができた。GBA本体を持ち寄り、本作を友だちと一緒に遊んだというユーザーもいたことだろう。
本作はGBAとWiiUのバーチャルコンソールでのプレイに対応しているが、2022年10月時点ではどちらも入手が難しい。ただ、とても完成度の高いゲームなので、もし機会があればぜひ一度プレイしてみてほしい。