『星のカービィ 夢の泉デラックス』20周年 美しいグラフィックとさまざまなゲームモードが魅力

 2022年10月25日は、ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)用ソフト『星のカービィ 夢の泉デラックス』発売20周年の日となる。「星のカービィ」としては初のゲームボーイアドバンス対応ソフトだったこともあり、印象に残っているユーザーもいるのではないだろうか。今回は本作の発売20周年を記念して、ゲーム内容を振り返ってみたい。

グラフィックの進化で、より世界観に浸れるように

 『星のカービィ 夢の泉デラックス』は、2002年10月25日に任天堂から発売されたGBA向けのアクションゲームだ。本作は、1993年に発売されたファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)用アクションゲーム『星のカービィ 夢の泉の物語』のリメイク作品となっている。ファミコン版と同じく横スクロール型のアクションゲームとなっており、操作感などに大きな違いはない。

 ファミコン版との最大の違いは、やはりグラフィックの進化だろう。とりわけステージ背景が目覚ましく、緑と水に恵まれた湖畔、広大な砂漠、星がきらめく宇宙など、ステージのイメージに合わせて背景が一新されたことで、ユーザーはより「星のカービィ」のカラフルでポップな世界観に浸りやすくなった。

 BGMにおいては『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のステージ「夢の泉」のアレンジ版が逆輸入されていたのが印象的だ。同楽曲は本作のクライマックスに迎えるデデデ大王戦で使用され、熱い戦いをより盛り上げてくれるエッセンスとなっていた。

 システム面は基本的にファミコン版を踏襲しており、敵キャラクターを吸い込み、その能力をコピーするシリーズお馴染みの要素も、もちろん健在だ。20種類を超える多彩なコピー能力を使い分けることによって生まれるメリハリの効いたゲーム体験は、『星のカービィ』ならではといえるだろう。ちなみにソードやハイジャンプなど一部のコピー能力には調整が入り、より遊びやすくなっていた。

関連記事