人をも食べる危険なサメを間近で撮影 海外YouTuberによる驚異の企画

 アメリカの人気旅行系チャンネル「Yes Theory」(チャンネル登録者数794万人)が、人をも食べる危険度の高いサメを、間近で撮影する動画を投稿した。該当の動画は、2022年10月17日公開の「Swimming with the World's Deadliest Sharks」だ。

Swimming with the World's Deadliest Sharks

 今回一緒に泳いで撮影するは「イタチザメ」。イタチザメは英名で「tiger shark(タイガーシャーク)」と呼ばれ、魚のほかに海鳥やクジラなど、なんでも食べる大食漢として知られている。「ホオジロザメ」に続いて2番目に重大事故につながりやすいサメと考えられており、被害件数は少ないが、日本でもイタチザメによる事故(推定も含む)が報告されている。ただ、ホオジロザメは水中では檻の中にいないと近くで見られないが、安全に考慮すればイタチザメはゲージなしで撮影できるとのことで、今回の企画に選ばれた。

 本動画を撮影するにあたって、Yes TheoryはまずMike Cootsという男性に接触した。彼はサメの保護活動をしている人物だ。彼は18歳の時、サーフィン中にイタチザメに襲われて右足を失ったものの、今は写真家やサーファーとして活動しながら、サメの保護に動いているという異色の経歴をもつ。

 イタチザメと泳ぐ舞台は、アメリカのハワイ。Mike Cootsとともに、現地の「One Ocean Diving」という、サメを見られるダイビングツアーを実施している船に乗り、イタチザメの生息場所に向かう。辿り着いた生息場所にはさっそく約20匹以上のイタチザメがおり、襲われないよう安全に十分配慮しつつ、タイミングを見計らって海へダイブする。すると、5~10メートルほどの距離だろうか、遊泳中のイタチザメを間近で撮影することに成功した。自由に泳ぐイタチザメの姿は、恐怖を感じつつも、美しくある。海が好きな方にとってもおもしろい内容となっているので、気になる方はこの機会にぜひ視聴してみてほしい。

 なお本動画は、サメを排除するためではなく、保護する目的でも撮影されている。Mike Cootsも「サメは海の生態系において重要な存在であり、大切な海の一部である」と語っている。今、サメは大量に駆除されており、彼らはその事実に警笛を鳴らしている。本動画の最後も「サメによる人間への被害は少ない。サメの保全を願う」と語っている。

関連記事