“歌詞動画”が自動で作れる！？ プリ歴10年目が”新時代”を実感した『TODAYL』のすごさ
中高生にとって、思い出づくりに欠かせないプリントシール機（以下、プリ機）。25年の歴史を持ち、時代の進化と中高生に寄り添い続けてきたフリューから、10月上旬より最新プリ機『TODAYL（トゥデイル）』が登場する。「盛れた”今日”をおしゃれに残す。シャレ盛れプリ」がコンセプトの本機種を、プリ歴10年の筆者が体験してみた。
デザインや楽しみ方も変わった10年
筆者のプリ遍歴を見返すと、2012年〜2014年ごろのプリは背景の柄模様や落書きが多く、全力で変顔をして楽しんでいる印象である。2016年ごろから背景は無地になり、メイクや小顔のレタッチ機能が増えたことからか、筆者も徐々に変顔が減り”全力で盛る”という強い意志が見えるようになる。そして2019年ごろになると、落書きやスタンプの数が減り、シンプルで統一されていく。さらに、印刷されたシールのデザインもコンパクトでおしゃれになり、スマホケースに挟んで楽しむように。筆者はプリをデジタルデータで残すのが当たり前だったが、また違った“思い出の物”としてシールも楽しむようになった。
SNS時代にも寄り添う、進化した”シャレ盛れ”
撮影前に事前画面をタッチすると、始めに「ピクトリンク連携をしますか？」と出てきた。プリといえば、データを保存するのにメールアドレスを入力するイメージが長年染み付いていた。しかし、本機種からは事前画面に表示される二次元コードを、「ピクトリンク」アプリで読み込むだけで、プリ機とアプリ上のユーザー情報が連携。撮影後に画像が「ピクトリンク」に保存される仕組みになっている。このように、簡単に保存が出来て、すぐに携帯で”盛れているか”を確認できるのは嬉しい。
次は、シールのデザイン選び。本機種のデザインは、全体的にシンプルな系統で、カラーのバリエーションが豊富なのが特徴である。12種類のシールのふちと3種類のロゴのカラーの36パターンから、自分好みの世界観のシールを作成できる。
早速撮影に向けてプリ機に入ると、撮影ブース全体が真っ白で、まるで写真館にいるかのような印象を受けた。以前の機種には外装カーテンの内側が黒のものもあったが、『TODAYL』はカーテンの内側も白く、撮影空間全体に光が回るような構造にすることで、より柔らかい雰囲気の写りになるという。そのほかにも、撮影ブース全体が明るいことも影響してか、これまでの機種に比べて広く感じた。特に荷物スペースにかなり余裕があり、買い物帰りなどの荷物が多い日でも安心できる。
さらに、『TODAYL』はストロボライトの位置も変化している。以前の機種より高く設置され、より顔の上から光が当たることで目元に立体感が生まれるという。カメラも正面のメインに加え、左に動画撮影用のサブカメラが追加されており、”シャレ盛れ”にあたり撮影空間が進化していることがわかった。
開始のアナウンスが流れ、いよいよ撮影。7枚を撮った後に、今回の『TODAYL』の目玉である”15秒動画”に向けた撮影に入る。3つのポーズを連続で撮影し、プリ機が自動で動画に加工してくれるという。プリの撮影よりかなり速いスピードで撮影されるが、見本を見ながらポーズの練習が1回出来るため安心である。
すべての撮影を終え、「盛れているかな……。」と少し不安もありながら、落書きスペースに移動する。小学生からプリを撮ってきた筆者だが、何歳になってもこのドキドキは変わらない。プリが盛れたかどうかで、その日の気分が大きく左右される人も少なくないのではないだろうか。
落書きの準備が整い、1枚ずつ写りの確認をする。機械に反応していない写真があったら、いち早くスタンプで誤魔化していた時期もあったが、最新プリにそんな不安は必要なかった。”盛れて”いるのは勿論、涙袋や二重幅の立体感を出しつつ、透け感で素肌が強調されてナチュラルさも出る、すべてが完璧な写りで、さらにZ世代が好むようなトレンドも抑えていて圧巻であった。
