『東京ゲームショウ2022』押さえておきたい注目タイトルは? リアル開催ならではの体験に期待
9月15〜18日の日程で、『東京ゲームショウ2022』が開催される。
2020年、2021年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でオンラインのみの開催だった同イベント。3年ぶりのリアル開催には、オフラインならではの体験が目白押しだ。
本稿では、『東京ゲームショウ2022』で注目しておきたいタイトル・出店情報などを踏まえ、リアル開催の意味を考えていく。
「ゲームは、絶対、とまらない」四半世紀続く、ゲームの総合展示会「東京ゲームショウ」
東京ゲームショウは、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催するコンピュータゲームの総合展示会だ。1996年より年一度、ないしは春・秋の年二度のペースで途切れることなく開催されてきた。2020年、2021年(※)は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でオンラインのみでの開催だったが、今年は3年ぶりに千葉県・幕張メッセでリアル開催もおこなわれる。ゲーム分野における主要なディベロッパー・パブリッシャーなどがブース出展を予定しているため、“例年”の盛り上がりが戻ってくる見通しだ。
一方で、近年は「ゲームコンテンツを展示するイベント」から、「ゲームに関連するエンターテインメントの祭典」といった特色を強めつつある。会場には、同業界以外を主な業務領域とする企業・組織も多数出展。ストリーマーやインフルエンサー、コスプレイヤーなども駆けつけ、それらすべてがメディアにも広く取り上げられている。
『東京ゲームショウ2022』のキャッチコピーは、「ゲームは、絶対、とまらない」。リアルイベントに対する向かい風を乗り越えて3年ぶりに共有する空間には、大きな感動と喜び、興奮が渦を巻くはずだ。
※2021年は、メディア・インフルエンサー向けにのみ、オフライン会場を用意
『東京ゲーム2022』で注目すべきタイトル・出展情報は?
この項では、『東京ゲームショウ2022』における注目のタイトル・出展情報を厳選して紹介していく。なかでもプレイアブル出展は、リアル開催ならでは。一昨年、昨年にはできなかった体験に注目したい。
『FORSPOKEN』
『FORSPOKEN(フォースポークン)』は、2023年1月24日にPlayStation 5向けにリリース予定のアクションRPG。発売をスクウェア・エニックスが、開発を『FINAL FANTASY XV』に携わったスタッフを中心に結成された同社発のグローバルスタジオ・Luminous Productionsが手掛ける。PS5のローンチ当初から注目の独占作品として話題を集めてきた同タイトル。二度の発売延期を経て、ようやく“三度目の正直”となってほしいXデーが迫ってきた。
スクウェア・エニックスによると、今回の『東京ゲーム2022』では初のプレイアブル出展を予定しているとのこと。同社からは『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION』『ヴァルキリーエリュシオン』『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』といった数々の話題作が出展予定だが、そのなかで最も注目しておきたいタイトルとなることは間違いないだろう。
『Call of Duty: Modern Warfare II』
『Call of Duty: Modern Warfare II』も注目しておきたいタイトルのひとつ。同タイトルは、2022年10月28日に各プラットフォーム(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam/Battle.net)でリリース予定のFPSアクションだ。開発・発売元のActivision Blizzardによると、一般公開日の9月17・18日には、ハピネットブースにおいてオープンベータ版を試遊できるという。
『Call of Duty: Modern Warfare II』は今後、複数回にわたり、オープンβテストを予定しているが、プラットフォームによって参加できるタイミングが異なったり、先行予約が必要だったりと、やや不自由さもある。いち早く体験したいプレイヤーにとっては、『東京ゲームショウ2022』での試遊が貴重な機会となるに違いない。
『Wo Long: Fallen Dynasty』
『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン・フォールン・ダイナスティ)』は、『デッド オア アライブ』シリーズや『NINJA GAIDEN』シリーズ、『仁王』シリーズなどの開発で知られるTeam NINJAが贈る、ダークな世界を舞台にした三國アクションRPGだ。発売を手掛けるのは、コーエーテクモゲームス。両社の真骨頂とする世界観やシステムが最新ハードで交わる。対応プラットフォームは、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Xbox Game Pass/Steam/Microsoft Storeで、発売日は2023年前半となる予定。“三國志版『仁王』”としても期待される注目作だ。
同タイトルもまた、『東京ゲームショウ2022』へのプレイアブル出展を予定している。9月17日18時からは、コーエーテクモゲームス発の注目タイトルを紹介する番組『コーエーテクモ LIVE! in TGS2022』も配信予定だ。同番組内では、新たな情報も公開されるかもしれない。
なお、コーエーテクモゲームスは、「アトリエシリーズ」などを手がける「ガストブランド」での新作発表も予定している。こちらの動向にも注目しておきたい。
『ペルソナ』シリーズ
セガ・アトラスの出展タイトルでは、『ペルソナ』シリーズに注目だ。今年6月には、リマスター版リリースが話題を集めた同シリーズ。セガ・アトラスによると、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の試遊台が設置される予定だという。
今後は同タイトルの発売(2022年10月21日)を皮切りに、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『ペルソナ3 ポータブル』もリマスターされることが発表されている。出展リストには、それぞれの名前も掲載されているため、もしかすると最新映像の公開などがあるかもしれない。
セガ/アトラスブースでは、『ソニックフロンティア』や『ホグワーツレガシー』、『ゴッサムナイツ』、『魔界戦記ディスガイア7』も展示予定となっている。こちらも要注目だ。
『Xbox Stream』
最後は、米・マイクロソフトが配信するXboxの番組『Xbox Stream』。『東京ゲームショウ2022』の開催にあわせ、9月15日18時よりライブ配信が予定されている。
同プラットフォームの公式ブログ『Xbox Wire Japan』によると、「日本やアジアはもちろん、世界中のプレイヤーの皆様にきっと喜んでいただけるような、Xbox Game Studios やデベロッパー パートナーから発売されるタイトルの最新情報をお届け」するとのこと。2021年には、Xbox Cloud Gamingの国内でのサービス開始時期なども発表されているため、大きなサプライズがあったとしても驚かない。番組は、東京ゲームショウ公式YouTubeチャンネルにくわえ、日本を含めた各国のXbox YouTubeチャンネルでも配信される。