シャオミのゲーミングスマホ『POCO F4 GT』で『原神』はどこまで動く? iPhone 12とも比較

シャオミのゲーミングスマホ『POCO F4 GT』で『原神』はどこまで動く? iPhone 12とも比較

『原神』を高画質設定でプレイ

 早速、『POCO F4 GT』でスマホゲームをプレイしていこう。プレイするゲームはmiHoYoが開発しているオンラインゲーム『原神』。本作は極めてグラフィック性能が高く、画質設定を上げた場合は並のスマホやタブレットであればカクカクした動きになることも少なくない。果たして、快適なプレイはできるのか。

 なお、こうしたゲーミングスマホは『原神』のような重いゲームよりも、『Apex Legends Mobile』や『PUBG MOBILE』のようなFPS、あるいは『Dead by Daylight』や『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』のような対戦ゲームでのプレイを意識した作りとなっている。そのため、『原神』での評価がすべてではないことをご了承いただきたい。

 前置きが長くなってしまったが、ゲームプレイ自体は全く問題ない。グラフィックは平凡ではあるが、操作性は良好だ。

 細かな照準操作が求められる弓攻撃においてはわずかな指の動きも検知し、精密な射撃が行えた。タッチサンプリングレートの高さが活きているか。

 だが一方で、本体の発熱は非常に気になった。画質設定が「中」であれば問題はないが、「高」にすると本体の保持が難しくなるほどに発熱する。

 『原神』の画質設定メニューを『POCO F4 GT』と『iPhone 12 Pro』で比較。『POCO F4 GT』の方が、グラフィック表現に対して高い負荷がかかっているのがわかる。「高」状態であれば『iPhone 12 Pro』も『iPad Air』もそれなりに発熱するが、『POCO F4 GT』ほどの高温にはならない。3D表現性能の差が現れている?

 上述したマグネット式ポップアップトリガーは、ゲームプレイ時にマッピングが可能。例えばスキルボタンと攻撃ボタンにトリガーの仮想ボタンをマッピングすれば、トリガーを押すだけでスキルと攻撃が使えるようになる。スマホゲームは親指での操作が忙しくなりがちだが、このトリガーを使えばさらに柔軟な操作が可能になるだろう。FPSゲームにおいては特に有用性が高いはず。

 また、サウンドの臨場感も優秀だ。スピーカーが本体左右に配置されているおかげで、ステレオ感があるサウンドが味わえる。ハイレゾ認証、およびドルビーアトモス認証も取得しているようで、音質にもこだわりがあると見受けられる。ゲームプレイだけでなく、動画を見る際にもありがたい要素だ。

特徴的なギミックが詰まった、ハイエンドスマホ。

 総評としては、発熱が気になったもののゲームプレイは快適で、リフレッシュレート120Hzのディスプレイやステレオスピーカーの搭載は、スマホ体験を良好なものにしてくれている。また、高負荷なスマホゲームはバッテリーを一気に消費してしまうが、4,700mAhの大容量バッテリーのおかげでバッテリーに対する不安も感じなかった。発熱については、プレイするゲームのジャンルや画質設定にも左右されるだろうし、そもそもケースを装着すれば熱くて持てないという問題は回避できる。

 『POCO F4 GT』グローバル版の価格は、AmazonにてRAM8GB+ROM128GBモデルが7万4800円、RAM12GB+ROM256GBモデルが8万4800円となっている。ゲーム用途を考えている人であれば、やはりRAM12GBモデルが気になるだろう。スペックを思えば非常にコスパが良く、さすがシャオミと言わざるを得ない。気になった人は検討してみてはいかがだろうか?

(Source)
https://www.mi.com/jp/product/poco-f4-gt/
https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZDX93MW/

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