次期『AirPods Pro』に進化の予兆 新BluetoothやHi-Fi対応の可能性とは?

次期『AirPods Pro』に進化の予兆

 2019年の発売以来、市場から高い評価を得ているAppleのワイヤレスイヤホン『AirPods Pro』。次期モデルには、先日Samsung(サムスン)が発表した『Galaxy Buds2 Pro』のように、Hi-FiオーディオやBluetooth規格への対応を含めたアップデートが待たれているという。

 Galaxy Buds2 Proは、サムスンのフラッグシップモデルとなるワイヤレスイヤホンだ。本体内部にはツィーターとウーファーを搭載し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能にも対応しており、サムスン製品とのシームレスな接続/切り替えも搭載している。

 注目すべきは、アップデートされた「Samsung Seamless Code」により、24ビットのHi-Fiオーディオ再生を可能にしたことで「静かなメロディーやニュアンスのあるハーモニーも聞き取ることができる」とアピールしている。

 そのほかにもBluetooth 5.3への対応により、年内にも「Bluetooth LE Audio」の再生が可能となる予定だ。LEオーディオでは新しい音声コーデック「LC3」や、ワイヤレスイヤホンの左右独立転送が標準化されている。

 Appleが現在販売しているAirPods Proは「Bluetooth 5.0」にしか対応していない。また同社が「Apple Music」にて配信している、「ALAC」コーデックにより、24ビット/192kHzでの再生を可能とする「ロスレスオーディオ」にも対応していない。

 しかし、9to5Macの報道によれば、AppleはすでにBluetooth LE Audioのテストを開始しているという。さらにワイヤレスヘッドホン『AirPods Max』はファームウェアアップデートにより、LC3に対応できる可能性があるとしている。一方でこの技術はBluetooth 5.2への対応を必要とするため、次期AirPods Proの登場が期待されている。

 同レポートでは、次期AirPods Pro「コードネーム:B698」に独自の次期オーディオプロセッサが搭載されることも確認しているという。その詳細はわかっていないものの、Bluetoothバージョンのアップデートに期待したいものだ。

 9to5Macはそのほかにも、次期モバイル向けOS「iOS 16」にてLC3と低消費電力オーディオのサポートへの言及を確認しており、現時点ではこれがロスレスオーディオへの対応を裏付けるものとは言えないが、そのオーディオ体験が向上することは確かなようだ。

 Appleは初代AirPods Proを2019年秋に発表し、それ以来アップデートをおこなっていないため、次期モデルが登場してもおかしくないタイミングだ。またiOS 16が今年秋に配布されることも、それを裏付けているといっていいだろう。

 ワイヤレスイヤホン業界では依然として他社をリードするアップルだが、サムスンのGalaxy Buds2 Proのように、より魅力的な機能を搭載した製品も増えてきた。次期AirPods Proでは、そんなライバルに負けないような進化を期待したい。

(画像=Appleより)

(Source)
https://9to5mac.com/2022/08/10/galaxy-buds2-pro-airpods-hi-fi/

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