100億ドルの宇宙望遠鏡でチョリソーの断面を撮影? 仏の科学者のジョークが炎上
フランスの科学者が「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した遠くの星」とした画像をTwitterに投稿した後、謝罪した。実際はお酒にぴったりなアテの画像だったのだ。
仏の代替エネルギー・原子力委員会のディレクターで物理学者のエティエンヌ・クラインのツイートが物議を醸した。クラインはTwitterにある画像を投稿。「太陽に最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリの写真で、我々から4.2光年の距離にある。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した。この精細さ……新たな世界が毎日披露される」とコメントも添えた。この投稿は何千人ものユーザーによってリツイートされている。
しかしクラインが実際に投稿したのは、チョリソーの画像だった。クラインは後日、この画像は実際には黒い背景で撮影したチョリソーの断面であったことを認めた。「カクテルタイムになると、認知バイアスはお楽しみを見つけてしまうようだ。これには注意が必要だ。現代の宇宙論によれば、スペインのデリカテッセンに関連する物体は、地球以外のどこにも存在しない」とツイート。
このいたずらに対して、Twitterユーザーは猛反発した。クラインは嘘の投稿を謝罪し、フォロワーへの償いとしてカートホイール銀河の画像を投稿し、今回はこの写真が本物であることを保証した。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、7月12日に正式に科学運用を開始した。今までに目にしたことがないような壮大な画像が公開される分、ジェームズ・ウェッブを語る壮大な嘘にも注意したい。
(画像=Twitterより)
〈Source〉
https://twitter.com/EtienneKlein/status/1553765864553472003?s=20&t=9Kf_xEPWunYHsDKSB5ToCw
https://www.ctvnews.ca/sci-tech/top-scientist-admits-space-telescope-image-was-actually-a-slice-of-chorizo-1.6015956?