実用性ほぼなし? 2億超えのフェラーリ製スーパーカー、最高スピードは時速302km

 テクノロジーの進歩により、以前はスーパーカーでしかありえなかった性能レベルが手頃になってきている。そんな時代への強烈なまでのアンチテーゼがイタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリが製造した「Ferrari Monza SP1」だ。

Ferrari Monza SP1 SP2: Driving Pleasure

 受注開始とほぼ同時に売り切れた希少価値の高いマシンで、価格はなんと180万ドル(約2億5000万円)から。ただただ、ため息が出るばかりだ。

 インテリアはFerrari 812のデザインを踏襲。同じくFerrari 812の「6.5L V12」エンジンを搭載し、809 馬力ある。

 トランスミッションはF1仕様の7速デュアル・クラッチシステムを採用。車体重量は1,500kgと無駄な贅肉を削ぎ落としている。

 時速62マイル(時速100km)に加速するのに要する時間は、わずか2.9秒。時速124マイル(時速200km)までは7.9秒だ。

 最高スピードは、時速188マイル(時速302km)に制限されている。逆に考えると、本来の性能ならば、それ以上のスピードが出るということで、恐ろしいほどの破壊力である。

外観デザインは、1950年代のフェラーリのクラシック・レーシングカーにインスピレーションを受けており、見ての通り完全にオープンカーでフロントガラスもないため、暴風雨や吹雪でも身を隠す場所はない。しかも、アメリカなど主要な国の公道を走行できる基準を満たしていないのだ。

 実用性を全く考慮しておらず、100%性能に特化した「Ferrari Monza SP1」。三度のご飯よりも自動車レースが好きな、選ばれし人のためのマシンといえるだろう。

(画像=YouTubeより)

(source)
https://www.slashgear.com/944899/the-10-coolest-features-on-the-ferrari-monza-sp1/
https://www.youtube.com/watch?v=b8b2Ad2CJaM

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