iPhone13をUSB Type-C仕様に改造 海外YouTuberによる卓越した作業の数々
海外のYouTubeチャンネル「Restore Technique」が、iPhoneをUSB Type-C仕様に改造する動画を投稿した。該当の動画は、2022年6月14日公開の「I made a USB-C iPhone 13」。
リアルサウンドテックでは、去年10月に「USB Type-C搭載iPhone」を3Dプリンターで自作した、スイスの学生を紹介した。USB Type-CはAndroidで採用されているものの、iPhoneではいまだにAppleの独自端子「ライトニング(Lightning)」が用いられている。一方で2022年6月7日に、欧州連合(EU)加盟国がスマートフォンやタブレットなどの電子機器でUSB Type-Cに統一する方針を発表したことで、Appleでも今後対応が迫られるだろう。
そのような中、YouTubeチャンネル「Restore Technique」がiPhone13をDIYし、USB Type-C仕様に改造した動画を投稿したのは興味深い。方法としてはまず、USB Type-C-Lightningの変換コネクタ「C94」に手を施し、ケーブルから内部の先端の基板(Lightning側)を取り出す。続いて、iPhone本体内部の基板を取り出し、LightningポートからUSB Type-Cポートへ取り替える。最終的に「Lightning側の先端の基板」と「iPhone内部の基板」をリボンケーブル(複数の細いケーブルで構成されるケーブル)で接続すると、USB Type-C仕様のiPhone13が完成となる。
細かい作業の繰り返しとなるので、途中でさまざまな苦難があった。たとえば、iPhone内部の基板から接着剤を取り除く工程があり、投稿主も非常に注意深く作業していたものの、一部の部品を壊してしまい新しい部品に交換するシーンもあった。そのほか、精密機器の取り外しやはんだ付けなどの工程を経て、USB Type-C仕様のiPhone13が出来上がる。
こちらの改造iPhoneには当然USB Type-Cケーブルを差し込めるようになっており、さらにケーブルを上下逆にしても充電できる。そのほか、急速充電や防水加工にも対応しており、サポートを受けられない点を除けば、製品として販売しても需要がありそうなクオリティに仕上がっている。約15分の本動画内で精密な作業が繰り返されており、その卓越した作業から、約278万回という再生回数を誇る人気動画となっている。
(Source)
https://www.youtube.com/watch?v=1yudWXta6dM